シームレスせん水筒のおすすめ6選。メーカーによる違いなど。

             
  • 2023.09.19 / 更新:2024.02.13
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シームレスせん水筒のおすすめ6選。メーカーによる違いなど。

水筒にはパッキンがあることは当然なので、特にあることで面倒だと感じたことがある人は少ないかもしれませんが、一度パッキンのない水筒を体験してしまうとパッキンありの水筒がどんなに手間であったのかが分かるのかもしれません。
そうしたパッキンと栓が一つになったシームレス栓の水筒は象印が開発しましたが、近年ではサーモスやタイガー、アトラスなどの大手ボトルメーカーで採用されるようになり、徐々に増えているように感じます。ここでは実際にシームレス栓を使ったメリット・デメリットや、おすすめのシームレス栓水筒を紹介していきたいと思います。

シームレス栓(せん)とは?

シームレスせんのキャップ。説明入り

象印が開発した栓とパッキンが一体となった水筒がシームレスレスせんボトルです。栓とは蓋を締めるためのスクリュー状になった突起で、この部分がボトルの中に入り蓋が締められますが、大抵のシームレスせんではその先には取り外しのできないパッキンがあります。
一般的なマグボトルでは、この栓とパッキン別になり、せんにパッキンを取り付けて使います。シームレス栓はそのパッキンを取り外しする必要がないように、一体となっているわけです。

ではそのパッキンと栓を一体にすることに、どういった意味があるのでしょうか。

シームレス栓のメリット

パッキンがなくなり、シームレスになることで得られるメリットは多くあります。

つけ外す作業から解放

一般的な水筒のキャップからパッキンを外す

栓にパッキンを付け外す作業から解放されます。パッキンはどの水筒にもあり、洗浄の際にはつけ外す必要があります。中にはかなり小さめのパッキンもあり、キツキツでつけ外すのが大変であったり、パッキンをはめる位置が複雑であったりすると面倒になってしまうことがあるのですが、パッキンがないのなら、その作業から解放されることができます。

パッキンをなくすことがない

一般的な水筒のキャップとパッキン

パッキンを失くす心配がなくなります。水筒にもよりますが、小さいパッキンのものなどもありますので、洗った際に流しに流してしまったり、落としてなくしてしまうことも場合によってあると思います。シームレス栓ならばパッキンがはずれることもありませんので、失くすこともなくなります。

パーツが減る

やはりボトルを洗浄するさいにはパーツはできるだけ少ない方が楽になります。特にパッキンは小さいので洗いにくい所があり、それがワンタッチタイプのボトルなどでは2つあったりもしますので、パッキンがなくパーツが減ればそれだけ洗浄も楽になります。

パッキンによる漏れをなくせる

パッキンは漏れに大きく関係してくる部分で、付け忘れたり、しっかりと栓にはめずにズレていたりすると、鞄の中で横になったボトルから飲料がもれてしまう場合があります。しかし、もともと一体となっているシームレス栓ならば、付け忘れもズレたりすることもなく、こういったトラブルからの漏れをなくすことができます

このように多くのメリットをもつシームレス栓ですが、現在シームレス栓水筒をリリースされているメーカーは少ないです。ただ、それでもいくつかあり、それぞれに特徴もあるので、シームレスせんの種類を見ていきたいと思います。

シームレスせんの種類と比較

現在シームレスせんをリリースしているメーカーは、自分が知っている限りですが象印、サーモス、アトラスといったメーカーのみになります。この三社にもそれぞれシームレスせんの特長があるので、見ていきたいと思います。

象印のマグタイプシームレス栓

象印のシームレス栓キャップ

象印のシームレスせんマグタイプボトルには、SM-MA / SM-GA / SM-ZBと3種類ありますが、容量が違うだけですべて同じ仕様の水筒です。これらは一般的なマグボトルの水筒のキャップと同じで、キャップ中央に栓があり、その先にパッキンが一体となっています
マグタイプの蓋の弱点といえる、栓とキャップの間に洗いにくくなる深い溝がありますが、シームレスせんのパッキンを取り外しする必要がないメリットは十分に感じられるタイプです。

象印のタンブラー型シームレス栓

象印のキャリータンブラーのキャップ

こちらは同じ象印でもタンブラー型水筒のシームレスせん。タンブラー型水筒のシームレス栓タイプは象印のみになります。タンブラーの飲みやすさもある水筒なので、広口となっていることもあり、栓も太くなっており、その太い栓の先端にパッキンが一体となっています
また、象印のタンブラー型水筒の特長でもある飲み口が蓋で隠れないために、蓋に深い溝がありません。なので、一般的なマグボトルの蓋よりは洗いやすく、パッキンもないのでないので楽なのですが、せんに段が多いのでその点は洗いにくいといった口コミもありました。

サーモスのシームレス栓

サーモスJOQのキャップと栓

多くの水筒があるサーモスの中でも、シームレスせんは「JOQ」のみの一つです。象印のマグボトルと同じく、せんの先にパッキンが一体となっていますが、画像のように栓がセパレートできるので、洗いにくい溝がなくなり、きれいに洗えて清潔に保てるといったメリットがあります。
また、先端すべてがゴム状となった象印と違い、実際にパッキンを装着した時のように、栓の先を丸く囲うようにゴムとなっており、せんの真ん中はトライタン素材のプラスチックになっているようです。

アトラスのシームレス栓

アトラスのシームレスせんキャップ

アトラスのシームレス栓は象印、サーモスとは違い、蓋の奥にパッキンがはめられています。なので、栓がなく、マグタイプのボトルですが蓋も大変洗いやすくなっています。また、ボトルに飲料を満タンに入れた場合、栓をボトルに入れてパッキンよりも上に飲料が来てしまうとその部分は、蓋を閉めても漏れてしまいますが、そういった心配をする必要がないメリットもあります。
現在はアトラスもこちらのUNIR(ユニール)のみシームレス栓となっています。

タイガーのシームレスせん

タイガーのシームレスせんキャップ

タイガーのシームレスせん水筒のキャップも、一般的なスクリュー型キャップの栓先にパッキンが取り付けられており、やはり狭く深い溝ができてしまっているタイプです。こうしたタイプに関しては洗いにくいといった声も聞かれます。

シームレスのデメリットはせん洗いにくい?

このようにシームレスせんが施されたキャップを見てきましたが、メーカーによりさまざまであることが分かると思います。シームレスせんは洗いにくいといったことが言われることがあるようですが、おそらくは象印やタイガーのキャップが栓が太く深い溝が生まれてしまっている部分のことが言われているのではないかと思います。

ただこれはシームレスせんだからといったわけではなく、象印のスクリュー栓タイプの特徴ですし、象印に限らず蓋にスクリューの栓がある水筒の場合はこういった深く細い溝が生まれがちです。
それを解決するためにサーモスでは栓が外れるようになっていますし、アトラスには栓がありません。

このように3社ともにシームレスせんに特徴があり、それぞれの良さがあると思います。シームレス栓水筒を選ぶ際には、是非シームレスな部分も理解して選びたいですよね。このシームレスせんを採用したおすすめのボトルも見ていきたいと思います。

象印・サーモス・アトラスのおすすめのシームレスせん水筒

象印のステンレスマグボトルSM

象印のステンレスボトルSM・250ml

象印で初のシームレスせんを採用した革命的な水筒のSMシリーズ。容量のバリエーションが多いように、どのサイズでも人気があります。見た目も蓋とボトルのバランスがよく、無駄のないデザインとマットなカラーリングもおしゃれ
飲み口ユニットはなく、そのままステンレスに口を付けるタイプですが、淵も丸みがありなめらか。おそらくコーティングはフッ素コートなのだろうと思いますが、撥水性は高くなっています。保冷保温効力も高いですが、サーモスに比べると少し劣るような気がしました。

容量:250ml / 350ml / 360ml / 480ml / 600ml / 720ml

象印のキャリータンブラー

象印のキャリータンブラー・300ml

タンブラーの飲みやすさを持ちながら、携帯性や気密性などの水筒の特長を持ち合わせた象印のキャリータンブラー。広口で飲みやすく、飲み物の香りを広い面でダイレクトに楽しみながら飲めるタンブラーの良さを楽しめ、持ち運びすいハンドルが蓋に付いた特長的な水筒です。
こういった広口なタンブラー型の水筒は少なく中、サーモスのケータイタンブラーも人気がありますが、シームレスせんを採用したタンブラー型は象印のみ。タンブラー型、シームレスせん採用と選択する価値はあるのですが、蓋が飲み口をガードしておらず、むき出しの点は使う場面を考慮したい所です。

関連:象印のキャリータンブラーを使ってみた感想。漏れは?洗いやすさは?

容量:300ml / 400ml

サーモスのステンレスマグボトル「JOQ」

サーモスのステンレスボトルJOQ・480ml

サーモスでも今の所はシームレスせんを採用している水筒はこちらの「JOQ」のみ。また、シームレスせんの種類でも見てきたように、栓が取れる仕様となっていますが、これもドリンクウェア業界でも初の試みだと思われますが、洗いやすく機能的です。
ボトルの特長としては表面がざらざらとした感触があり、滑りにくく持ちやすく、また、サーモスらしく軽量スリム、食洗機にも対応しているので栓を外せる仕様の洗いやすい蓋も合わせると、かなり清潔に使える水筒なのだと思います。保冷保温も高いです。

関連:サーモスのパッキンのないシームレスせん水筒「JOQ」をレビュー

容量:350ml / 480ml / 600ml

アトラスのステンレスマグボトル「UNIR(ユニール)」

アトラスのユニール・370ml

アトラスのユニールは栓がなく、パッキンが蓋の奥に嵌っている画期的な水筒です。シームレスなので、パーツが少なく洗いやすいのですが、さらに蓋には栓がないのできれいに洗えるのがメリットです。
また、ユニールはグッドデザイン賞を受賞している優れたデザインの水筒なのですが、太いのでスタイリッシュさよりもかわいいボトルになっていると思います。ボトルの特長としては太めですが、かなり軽量なボトルなので持ちにくくはないですね。飲み口も飲み物がこぼれにくいようにカーブし、スクリューの段が飲み口から離れ、口に触れることがない工夫がされており、そのために蓋が大きくなっています。

関連:アトラスのシームレスせん水筒UNIR(ユニール)を使った感想。

容量:370ml / 530ml / 700ml

象印のワンタッチステンレスマグ

象印のワンタッチステンレスマグボトル

象印のワンタッチタイプのシームレスせん水筒「SM-WS」。丸々としたデザインがかわいく、軽量スリムで片手蓋を開ける操作も可能です。象印ワンタッチのシームレスせんは「SM-VA」「SM-VS」と他にもありますが、現在ではワンタッチ水筒全体でみてもシームレスせんを採用しているのは象印のボトルだけのようです
ワンタッチの水筒は部品が多く、複雑な作りで洗浄が手間になるので、パッキンがなくなるだけでもかなり楽になるのではないかと思います。

容量:360ml / 480ml / 600ml

タイガーの真空断熱ボトルMMZ

タイガーではもともとあった人気シリーズMMZをリニューアルし、シームレス栓に対応しています。シームレスの使いやすさだけではなく、キャップの部分を小さくした外見はとてもスタイリッシュで、軽量で握りやすく、表面は滑りにくいなどメリット部分がとても多い水筒です。
ボトル自体はスマートなので内部は洗いにくいといったことはありますが、食洗機にも対応していますので活用したいです。

関連:タイガーのシームレスせん水筒MMZを使って見た感想

容量:350ml / 500ml

まとめ

いかがでしたでしょうか。パッキンとせんが一体となり、キャップとボトルといったパーツの少ないシンプルな構造が魅力的なシームレスせん水筒。パッキンのないことがこれほどストレスのない水筒になるのは使って見ると改めて良く分かるのですが、シームレスの魅力も広まり、人気が出ているので象印だけではなく、サーモス・アトラスのようにこれから徐々に広まっていくようです。
現在でも各社それぞれにシームレスの特長がありますが、その中でもアトラスのUNIR(ユニール)はマグボトルの弱点を補いながらも、洗いやすいうえに使いやすく感じました。
ただ、どれを選んでもパッキンのないことでの、シームレスのメリットを感じられるのではないかと思います。以上です。参考にしていただけたらと思います。

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