タイガーのシームレスせん水筒MMZを使って見た感想

             
  • 2023.11.03 / 更新:2024.01.05
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タイガーのシームレスせん水筒MMZを使って見た感想

栓とパッキンが一体とシームレスせんは象印が開発し、象印の水筒の多くがシームレスせんとなりましたが、近年では他のメーカーのボトルにも採用され、タイガーも遂にシームレスせんの水筒がリリースされました。
タイガーではシームレスせんのことをらくらくキャップといい、MMP・MMZシリーズの水筒で採用されています。この二つはMMPが200ml・300ml、MMZが350ml・500ml・600mlと容量の違いがありますが、機能や特徴は同じ水筒となっているようです。今回はこちらの真空断熱ボトル「MMZ」を購入したので、実際に使って感じたことをレビューしていきたいと思います。

MMZ-W050の基本情報

タイガーMMZのボトルと箱

MMZは元々タイガーからリリースされていた水筒で、それをらくらくキャップや食洗機に対応、カラーバリエーションを加えてリニューアルさせたものになります。

品番MMZ-W050
サイズ6.6 x 6.6 x 21.6 cm
重量190 g
口径4.4cm
材質ステンレス
カラーイーグレットホワイト<WK>
ストーンブラック<KK>
セージグリーン<GW>
ラベンダー<VW>

その他注意点など

  • 食洗機に対応
  • スポーツドリンクを入れることができる
  • なるべく横置きにはしない
  • 炭酸飲料には対応していない
  • 冷凍庫にはいれない
  • シールをはがさない

MMZの特徴的な部分4つ

まずはタイガーのホームページでも紹介されているリニューアルされた「MMZ」の特徴的な部分を、詳しく見ていきたいと思います。

らくらくキャップ

らくらくキャップ

らくらくキャップとはパッキンと栓が一体となったシームレスせんのことで、パッキンが原因で起こる漏れなどのトラブルの他、洗浄の際にはパッキンを外して洗う必要がないため、手間が減り、管理も楽になるキャップです。
パッキンは小さいものもあり、洗浄中などに失くしてしまうと水筒がダダ洩れとなってしまい使ものにならなくなるので、一体型ではそういったトラブルも避けられるのでありがたい特徴です。タイガーのシームレスせんは栓の先にパッキンが一体となっているタイプで、象印やサーモスのシームレスせんと同じ作りとなっています。
関連:シームレスせん水筒のおすすめや各メーカーの違いなど。

コンパクト・軽量設計

スリムなタイガーMMZ

リニューアルする前のMMZも軽量コンパクトなボトルでしたが、こちらのボトルもかなりスリムコンパクトなタイプになってます。重量に関してはリニューアル前よりも少し増えてしまっているようですが、壁を薄くするタイガー独自のスピニング加工により、国内パッキン一体型せん採用のスクリューマグボトルと比べても最軽量になっているとのことです。
190gなので確かに持ってみると軽量感があります。スリムで軽量なボトルで、バッグに入れて持ち運びもしやすそうです。

食洗機に対応

食洗機対応もリニューアル前のMMZにはなかった特徴ですが、家庭の食洗機普及率から考えてもこれからの水筒にはかなり必需の特色になるのではないかと思います。MMZはボトルもキャップも食洗機で洗うことができます。パッキンはゴムですしキャップはプラスチックであり、これらの素材は熱には強い素材ではないので、一般的にはいれることは難しいのですが、MMZでは食洗機の高熱に耐えられる設計のようです。

パーツが少ない

ボトルとキャップの二つのパーツ

パッキンが栓と一体となったことで、着脱するパッキンがなくなりパーツが少なくなっています。洗う際にパーツが少なく楽といったことだけではなく、ボトルと蓋の2つといったシンプルな構成はとにかく管理が楽。無駄のないボトルで、飲み口せんの中蓋ストレーナーなどがないタイプなので、氷など入れても直接口に入ってくるといったこともあり、パーツが少ないといったことは良いことばかりではありませんが、自分はパッキンのない水筒を一度使ってしまうと、着脱するパッキンの水筒はなかなか使いにくいほど、使いやすさを感じています。

実際に使って見た感想

実際に使って見て感じた各部の感想や、持ちやすさ、飲みやすさなどの使いやすさを詳しく見ていきたいと思います。

見た目

手に持ったタイガーMMZ

こちらのカラーはセージグリーンになりますが、その他のカラーリングもマット感があり落ち着いた雰囲気のボトルになり、オフィスやアウトドアに使ってもシーンに馴染みやすいのではないかと思います。ボトル本体に比べてキャップがとても小さいのが印象的な形状をしていますが、よりスリムにも見えスタイリッシュさがあると思います。
また、キャップなどは角がなく、丸みのあるやさしいデザインとなっており、ステンレスの冷たさを感じさせないデザインもおしゃれではないでしょうか。

サイズ感

同じ500mlのバトルと比べる

飲み口は4.4cmと広めですが、ボトル自体はかなりスリムなボトルになっているので、その分長くなり、他の500mlのボトルと比べても、背が高いボトルになっています。
ただ、サイズもそこまで余裕をもって作られていないですし、スマートなので大きく感じることはないのではないかと思います。パソコンの横に置いて使って見ましたが、そこまで存在感を感じることもないです。

持ちやすさ

ボトル表面はパウダーコーティングをされています。ツルツルとはしていなく、ザラザラした手触りながあります。ボトルはスリムなので手にフィットし、太いよりも握りやすいこともありますし、さらに軽量なので持ちやすい要素は多いですね。
ただ、ストレートな形状で、湾曲しているようなボトルとは違い、引っかかりがない部分は仕方がない所。でも持ってみても特別持ちにくいといったことはないです。

持ち運びのしやすさ

取っ手などがついていなくストレートのボトルなので、手に持って短い距離を持ち運ぶのには向いている水筒とは言えませんが、軽量コンパクトといった特徴がありますので、バッグなどに入れて持ち運びはしやすいと思います。500mlなので小さくはありませんが、スリムなのでバッグの小さなスペースにも忍ばせやすいタイプです。

飲みやすさ

タイガーMMZの飲み口

とても飲みやすさのあるボトルです。口の上部をカールさせマグカップのような飲み口となっており、滑らかな飲み心地となっています。また、ネジの段を下に意図的に下げているので、唇に当たって違和感を感じるといったことがない作りとなっているのもポイント。
このようにネジ受け下に作られているボトルは少ないので、さすがタイガーといった所ですね。軽量で持ち上げやすさもあり、飲みやすさに関してはかなりレベルが高いと思います。

キャップの開けやすさ

タイガーMMZのキャップを開ける

回転数はわかりませんが、ボトルを開け閉めするためには、かなりグルグルとキャップを回す必要があります。チラホラ見る回転数が少ない作りのボトルではないです。飲む度にキャップをグルグルと回す必要があるので、少し手間に感じることがあるかもしれませんが、それが普通ならば問題はない程度です。
それよりもキャップ部分がかなり小さく、少しスベスベで感があるのは気になる所。上から抑えるようにして回すと回しやすいと思います。

洗いやすさは?

ボトルとキャップ両方を食洗機に入れて洗うことができるので、食洗機がある方は洗浄は楽ですが、ない場合や食洗機だけでは満足できない場合は手洗いが必要になります。
まずはボトルですが、こちらは口径は4.4cmと狭くはないですが手が入るほどではないので、内部をしっかりと洗うには棒付きスポンジや、もしくは酸素系漂白剤を使う必要があります。

タイガーMMZの水滴が残っていないボトル内部

しかし、内部はタイガー独自のスーパークリーンPlus(プラス)加工が施され、撥水性が高く、水の弾きがとても強力です。これならば汚れも匂いも付きにくいので、すすぎ洗いで済ます場合も多くできるのではないかと思います。

タイガーMMZのシームレスキャップ

また、キャップですが、こちらは手洗いする場合は栓とパッキンが一体となっているので、パッキンを外して洗うといった手間がないのが嬉しい所。ただ栓が太く、キャップとの間に細い溝ができているので、この部分はスポンジが入りません。サーモスのJOQのように栓が外せる設計ではないので、綺麗に洗うといった面では少し難しい作りとなってしまっています。

漏れは?

ボトルに水を入れ横にして漏れを確認

説明書には横にしないようにといった注意書きがあるので、少し漏れやすい水筒なのかと思いましたが、そういったこともなく、横にして持ち運びしましたが漏れることはありませんでした。
実験的に水をいれてかなり振ってみましたが、漏れはなし。もちろんキャップをきつく締めた場合であり、少し緩めて逆さにしてみたら漏れました。シームレスせんといったこともあり、漏れに関して不安に感じる方もおられるかもしれませんが、キャップさえしっかりと閉めていれば漏れる水筒ではないので、心配はいらないと思います。

口コミから見るデメリットの検証

Amazonの口コミをなどを見ていると、構造的な問題で漏れるといったようなコメントはなく、良いコメントばかりですが、気になるのがキャップが回しにくく開けづらいといったものがいくつかありました。

小さいキャップを上から抑える

同じように蓋がパッキンと一体になってる象印のものと比べると蓋が小さいのでその分開ける時に持つとこが少なく開けづらいです。
親指、人差し指、中指にうんと力を入れても滑って開けられず、タオルやシリコングローブなどで開ける事もしばしば。

Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: 【食洗器対応・パッキン一体モデル】タイガー 水筒 500ml スクリューステンレスボトル ふたとパッキンが一体化で洗うのは2点のみ らくらくキャップ 真空断熱 マグ 保温保冷 タンブラー利用可 セージグリーン MMZ-W050GW

一つ残念なのが、手のひらの水分がなくなった40代(平均的な握力)女性がハンドクリームが残った手で蓋を開けようとすると、サラサラした材質が意外にどこにも引っ掛からず開封困難です。ハンカチや服の裾を添えるとなんとか開きます。

Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: 【食洗器対応・パッキン一体モデル】タイガー 水筒 500ml スクリューステンレスボトル ふたとパッキンが一体化で洗うのは2点のみ らくらくキャップ 真空断熱 マグ 保温保冷 タンブラー利用可 セージグリーン MMZ-W050GW

蓋部分は小さく、さらにパウダーコーティングをされているのか、ボトル本体とは材質が違うプラスチックなので、少しサラサラとした感じが強いです。なので、確かに滑って開けにくいといったこともあるかもしれません。
この部分は自分も少し気になった所ではあります。口コミにもあるように、特別に手がカサカサとしてしまう方には開けにくく感じるかもしれません。自分の感覚としてはツルツルと滑りやすくはありますが、回せないといったほどではないのです。回し方も指で回すのではなく、手のひらで上から押さえつけるようにすれば回しやすいと思います。

まとめ

タイガーのリニューアルされたMMZを見てきましたがいかがでしたでしょうか。シームレスせん、食洗機対応とかなり人気の要素を取り入れた水筒となり、もともとあった特徴の軽量・コンパクト、飲みやすいといった特徴も合わさり、とても使いやすいボトルにアップグレードされたように思いました。
蓋部分がボトルに比べてとても小さく、さらに滑りやすいといったことから開けにくいと感じる方もいる所は少し残念ですが、自分は気にならずに開ける閉めできていますので、問題なく感じる人がほとんどではないかと思います。
以上です。参考にしていただければと思います。

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