アトラスのシームレスせん水筒UNIR(ユニール)を使った感想。

             
  • 2023.09.07 / 更新:2024.03.02
  • 水筒
アトラスのシームレスせん水筒UNIR(ユニール)を使った感想。

アトラスのユニールはデザイン賞を受賞したことでも話題性のある水筒ですが、それ以上にアトラスでも初の試みとなる、パッキンとせんが一体となったシームレスせんは気になる所。シームレスせんと言えば象印が始め、当然、象印の水筒にはシームレスせんを採用しているものが多いのですが、サーモスなどもシームレスな水筒をリリースされているように、他社でも見られるようになってきました。UNIR(ユニール)もシームレスせんなので、シームレス部分を中心にレビューしていきたいと思います。

ユニールの基本情報

まずは基本情報です。

ブランド株式会社アトラス
名称UNIR(ユニール)
容量370ml・530ml・700ml
サイズ67×67×170mm(320ml)
重量187g
材質ステンレス
カラーヘーゼルナッツ・ミッドナイトブルー・オフホワイト

注意や特徴など

  • フラットでシームレスの中栓
  • パッキン一体型
  • 抗菌クリーンミラー加工
  • 口径44mmで広口
  • 手洗いのみ
  • 本体・キャップはつけ置き洗いはしない
  • 火器のそば・冷蔵庫にはおかない
  • アルコールや腐りやすい牛乳などをいれない

そこまで気になる所はありませんが、手洗いのみで食洗機を使えないのは少し残念な所です。ただシームレスせんなので一般的な水筒よりは洗いやすくはあるのですが、さらにアトラスのシームレスせんは他のメーカーと違い蓋が特徴的なので、そういった点も含めてシームレスせん部分を見ていきたいと思います。

ユニールのシームレスせん

一番気になるユニールのシームレスせんの特徴などを見ていきたいと思います。パッキンとせんが一体となっている部分を他のメーカーのものと比べて見てみます。

ユニールの蓋裏

UNIRのシームレスせんキャップ

象印のシームレスせん

象印のシームレスせんキャップ

上がアトラスのシームレスせん、下が象印のシームレスせんになります。比べてみるとわかりますが、ユニールのシームレスせんは、他と違いパッキンが蓋裏の奥につけられています。通常のシームレスせんは、栓の先端にパッキンが一体となって取り付けられていますが、ユニールはせんがなく、奥にパッキンがあり、これはとても機能的でこれにより洗いやすい、より漏れを防げるといったメリットを生み出していますので、詳しく見ていきます。

1,洗いやすい

一般的なマグボトルのキャップ
画像は一般的なマグボトルのキャップになります。

通常のマグボトルの蓋にはせんがあり、その栓が前に突き出しているために、画像をみても分かるように細い溝ができてしまっています。この部分は飲み口が収まる部分なのですが、飲み口は口が付き、雑菌が沸いている部分なので、その部分が収まるということでより清潔にしておかなくてはならない所です。しかし、通常のマグボトルでは、溝にスポンジが入らずに肝心な部分が洗いにくくなってしまっているわけです。
しかし、ユニールならば栓がなく溝ができていないので、大変洗いやすくなっており、清潔に使いやすくなっています。

2,より漏れを防げる

シームレスせんなので、パッキンのつけ忘れやズレなどによる漏れはもともと防げることはメリットです。しかし、マグタイプの水筒はパッキンの付いた栓がボトル内部に入り込み、シームレスせんといえども栓よりも上になる位にボトルに飲料を一杯いれてしまえば、パッキンより上になった飲料は防ぐことができずに漏れてしまいます。
しかし、ユニールのシームレスせんならば、ボトル一杯に入れても蓋の奥にパッキンがあるので、パッキンより上に飲料が来ることはなく、より漏れを防ぐことができます。

そして実際に気になるのが、このシームレスな蓋で漏れないのかといった点ではないかと思います。

漏れるのか?

バッグとユニール

実際にほぼ満タンに入れたUNIRをバッグに入れて持ち運んでみましたが、中で漏れるといったことはありません。ただしっかりと閉めなければ漏れてしまうのはどんな水筒でも同じだとは思いますが、UNIRに関してはしっかりと閉めるのに回転数が必要で、どこまで閉めれば漏れないのかといった限界が分かりにくいように思いました。
構造上、蓋にあるパッキンゴムに押し付けるような形で蓋を閉めるので、自分はキュッとゴムが締め付けられるような音が鳴るまで締めた所、漏れることはなかったです
また、一般的なパッキンは、長く使っていくうちに経年劣化により、パッキンの効果がなくなって漏れるといったトラブルも起こりますが、UNIRはパッキンに押し付けるような仕様なので、劣化しても蓋をきつく締めることができるような感じもしました。

一番気になるシームレスな部分を見てきましたが、その他にも気になる部分があるので、飲みやすさ、持ちやすさなど、使いやすさを見ていきたいと思います。

シームレスせん以外の気になる点をチェック

見た目は?

斜め上からのユニール
正面からのユニール

デザイン賞を受賞しているだけあって良いとは思いますが、特別にすばらしいデザインだとも思うことはないのではないかと思います。ただ、ユニールは370ml・530ml・700mlとバリエーションがあり、こちらの370mlは特徴としては蓋が大きくボディは太く、どっしりとした感じがかわいらしさありますね。530mlにしてもやはり太さがありどっしり感はあるようです。
デザインとしてはスマートさにはかけるかもしれませんが、かわいさがあり好きな人も多いのではないかと思います。

持ちやすさは?

手に持ったユニール

太めな形状ですが軽量さがあるので持ちにくくはないですが、太めが苦手な方は持ちにくいと感じるのではないかと思います。また、マットなカラーリングですが、ボディ表面はパウダーコーティングはされていないので、滑るほどスベスベしているわけではありません。かといって樹脂コーティングのようなベタベタした感もなく、多くの人に気に入られる手触りだと思います。
しかし、自分の感覚としては少し太く感じ、凹凸がないストレートなので、特別に持ちやすいとは言えないと思います。

サイズ感は?

サーモスのケータイタンブラー・京セラのマグボトルとサイズ比べ

370mlと珍しい容量の水筒なので、あまり他の水筒と比較できないのですが、360mlや350ml比べてみました。いかがでしょうか。特別に大きく感じることはないのではないかと思います。ただ、比べてみても蓋が大きいのが分かりますが、太さはあるものの比べるとそれを感じさせない面はあると思います。

撥水性の高さは?

水滴の付いたユニールのボトル内部

ボトル内部は凹凸の少ないクリーンミラー加工を施されています。画像は水を入れて、一回降って水を切った後のものになりますが、あまり水は残っていませんね。撥水性が高くなっています。

飲みやすさは?

ユニールの飲み口

飲み口は薄くもなく少し厚みがあり口当たりが良くカーブが唇にフィットし飲み物が垂れにくいなど、飲みやすいように工夫がされています
また、スクリューの部分が飲み口から離れているので、大きく加えても唇に当たることがなく快適。欲を言えばスリムなボトルではないので、もう少し広口に作られていても良いように感じました。

洗いやすさは?

他の水筒のキャップにはない、栓のない特徴を持つ蓋の洗いやすさはマグボトルでは一番位なほど洗いやすさがありますが、ボディに関しては家庭用スポンジを入れて洗えず、食洗機に対応はされていないので洗いやすいとは言えないのではないかと思います。ただボトル内部は撥水性が高く、抗菌効果のあるクリーンミラー加工ということですので、ある程度はすすぎ洗いで対応できると思います。

開け閉めのしやすさは?

片手でユニールの蓋を回す

370mlに限らず蓋は大き目の作りで、大きければ開け閉めしやすいといったわけではないですが、開け閉めしやすく感じることも多いと思います。ただ気になるのが、どこまで閉まるのかが分かりにくく、はっきりとした限界が分かりにくい点です。
サーモスの水筒などはこれ以上閉まらない点が早めにあり、それでいてしっかりと閉まるのですが、ユニールではその限界がないので、自分のさじ加減になります。栓がボトルの中に入っていくタイプではないので、その点は仕方がないのかもしれませんね。ただ、そのことで特にストレスに感じることはないと思います。

持ち運びのしやすさは?

自分は大きなバッグを使っているので、持ち運びのしにくさは感じません。ボトルの形状もきれいなストレート、取っ手などもないので、なにかに引っかかるといったこともなく、そういった面は問題ないと思いますが、やはりスリムではないので、細いバッグをお使いの人などの場合はバッグの中で場所をとるため、もちろん運びにくさは感じるのではないかと思います。

口コミから気になる所

洗いやすいといった口コミが多く、あまり批判的なレビューはありませんでした。自分は蓋は洗いやすいと思いましたが、ボトルはそうでもなく感じました

ユニールのボトル内部にスポンジをねじ込む

画像のようにねじ込まないとスポンジは入らないので、洗いやすい水筒を求めて選択するとそうでもないといったことがあるので気をつけたい所。他の容量のバリエーションでも口径は同じですので、ボトルは洗いにくさもあるかもしれません。ただ、もっと口の狭い水筒はいくらでもあるので、これでもなんとかねじ込めるだけ良いとも言えますし、このサイズでこれぐらい入れば十分なのかもしれません。

また、落として壊れるといった口コミもありました。蓋を落としてパッキン部分が取れてしまうといったことが起こっていますが、こればかりは分からないですね。もしかしたら耐久性には優れてはいないのかもしれませんので、蓋の落下には気を付けたいです。

メリット・デメリットやUNIRに向いている人

メリット

メリットとしては特に優れたシームレスせんになると思います。パーツが少なく、パッキンの管理がなく楽といったことだけではなく、他社のシームレスせんに比べて、パッキンが蓋の奥に固定される作りとなっているので、蓋の洗いやすさは段違いです。
なので、洗いやすさ、管理が楽なパッキンのないシームレスせんの水筒を求めており、さらに飲み口が収まる蓋を清潔に保ちたい方にはぜひおすすめな水筒です。「サーモスJOQ」もシームレスせんで、さらに蓋のせんが外れる仕様ですが、取り外しの手間がありますし、壊れやすいといったこともあるので、蓋を清潔に保つ点に関しては、元から栓のないUNIRがおすすめになります。

デメリット

デメリットな部分はあまりないのですが、やはり蓋の締めるときにしっかりと閉めるのに回転数と力が必要になる部分があると思います。男性は問題ないと思いますが、女性の方ですと閉めが甘かったといったことも起こるのかもしれません。

また、UNIRは軽量さもあります。370mlでは186gとかなり軽い水筒だと思います。

測りに乗ったユニール

ただ、アトラスではエアリストといった業界でも最軽量のボトルをリリースしているメーカーでもあります。例えば500mlで145gといった今までにはありえなかった軽さのシリーズがあるので、こちらのユニールに関しても軽量であるにも関わらず、できればエアリストをベースとしたものならばさらに軽量になっていたと思うと、少し残念な部分ではありました。

まとめ

アトラスのUNIR(ユニール)を詳しく見てきましたがいかがでしたでしょうか。特に他社にはない特徴を持つシームレスせんはとても便利で魅力的です。デザイン賞を受賞している水筒ということで、デザインを期待するよりも、機能性で十分満足できる水筒のような気がします。使い勝手の良さに比べて価格もかなり安いのでおすすめです。
以上です。参考にしていただけたらと思います。

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