水筒を選ぶ際に容量や洗いやすさなどを重視することもありますが、やはり価格はかなり重要な要素になるのではないかと思います。どうせお金を使うなら安いものの方が良いですよね。しかし、ただ安い水筒も多く、質の悪い水筒かもしれないと迷うこともあるのではないでしょうか?金額が安いだけで質が良くなかったらお金の無駄になるだけなので、ここでは安く、さらに質の良い水筒を紹介していきたいと思います。
実際に使ってよかったものを選んでおり、費用に対して良いといったことで、何円以下の水筒といった基準はないのでご了承いただければと思います。
自分に合う水筒は?
価格の安い水筒は数が多く種類が豊富です。安くても自分に合う合わないといったことがあり、まずは自分のスタイルに合うものを選ぶ必要がありますので、いくつかポイントを挙げてみたいと思います。
ステンレスかプラスチックか
水筒の多くはステンレスかプラスチックを素材に使ったものになります。この2つにはいろいろな特徴の違いがあるのですが、一番大きな違いはボトル内の飲料の温度を持続させることができるかできないかになります。
ステンレスは持続させる効力が高く、特に魔法瓶構造となっている2重構造のものが高い持続性があります。プラスチックでは保冷保温効力はないので、すぐに飲み切ってしまう場合や常温で飲みたい人向けになりますが、真夏などは雑菌が湧きやすいために、長い時間飲料を入れておくならば、やはり温かい冷たいを持続させることができる、保冷保温効力のある2重構造のステンレス水筒を選びたいです。
持ち運びやすいスリムか飲みやすいワイドか
形状ではスリムなものとワイドなものがあります。スリムなものはバッグに入れやすく運びやすい特徴がありますが、洗いにくいさや安定の悪さといったデメリットがあります。一方ワイドなものは洗いやすさや安定感がありますが、バッグに入れてかさばるといったことがあるので、何を重視するかで選ぶ形状も変わってきます。
持ち運びを重視する方は、自分の使っているバッグのタイプを確認してスリムじゃなくてはいけないのか、余裕があるならワイドでも大丈夫といったことを確認すると間違いはないのかと思います。
オフィスなどの屋内かアウトドアの屋外か
水筒を使う場所やシーンによっても適した特徴が変わってきます。野外のキャンプで使う場合などは持ち歩くことが多くなるので、取っ手やハンドルが付いたものがより便利になり、トレッキングなどでは長く歩き、バッグに入れるよりも手に取りやすいカラビナ付きなども向いています。すぐに飲める片手で使えるワンタッチタイプのものも良いですね。
上記のような特徴はアウトドアだけのものではなく、一般的な水筒でも便利な特徴ですが、アウトドアではよりそういった機能が活きのではないかと思います。
また、オフィスなどでは派手なものより、落ち着いたカラーリングのシンプルなものが向いており、デスクから落下や、置くときの音対策などになる、底にシリコンの吸収材が付いたものなどが向いています。
洗いやすいか
毎日のように水筒を使う人なら洗いやすい特徴を持った水筒を選びたい所です。自宅に帰って来てから時間がない時などは洗うのが特に面倒になり、水筒を使うのが嫌になることになりかねません。
なので、洗いやすいボトルを選びたい所。食洗機に対応しているなら楽なのですが、一人暮らしの方などはない場合もあり、食洗機では本当にしっかりと洗えているのか心配な方も多いのではないかと思います。そういった場合にはパッキンと栓が一体となったシームレスせん水筒がおすすめで、煩わしいパッキンから解放されますし、パーツも少なく蓋とボトルのシンプルな構成で使って見ると全然楽なのが分かると思います。
水筒にはさまざまなタイプがあるので、上記は一部ですが、こういった特徴を理解して、安い水筒でありながら、さらに自分にマッチした水筒を選びたい所ですね。また、安く買う上での気を付けたい特に大きな要素の2つを見てみたいと思います。
安い水筒の気をつけたいポイント
安いメーカーは?
傾向として安く売るメーカーとそうでないメーカーがあります。安く売るメーカーの中でも企業努力の末に、高い質を維持しつつ価格を低い設定にできているメーカーと、水筒自体の質を下げて、どこの国の工場に委託して作ったのかわからないメーカーのものがあります。
よく目にするメーカーであっても、名ばかりだけでひどい水筒ばかりをリリースしている所もありますので気をつけなければなりませんね。
どこで買うのが安いのか?
買う場所ではネットとその他に分かれます。ネットではamazon・楽天・yahooショッピングが多いと思いますが、水筒に関してはほとんどamazonが一番安いです。そのほかでは、ホームセンター、量販店、メーカーの店舗・大型スーパー・ドラッグストアなどがあり、量販店のドン・キホーテが安いといわれているようです。
水筒はウェアのように夏物と冬物とに分かれてはいないので、保冷保温機能の両方が備わっているため、夏物であれば冬に買うと安いといったようなことはないです。なので、Amazonやドン・キホーテで安く売っていたとしても、極端に安く買おうと思うのならセールを狙うことになると思います。
実際に使って良かった価格の安い水筒
価格の安い水筒を紹介していきますが、ただ単純に安いだけではなく、実際に使って見てコスパが良いと感じたものをチョイスしています。価格はメーカー希望価格ではなく、一番安いと思われるAmazonの価格を選び、また、容量のバリエーションにより価格も違っていますが、500ml辺りのものを選んでいます.。350mlなど容量が少なければもう少し安くなる傾向はあります。
需要などにより、ここに記されている価格はある程度変わってくると思いますが、その点はご了承いただきたいと思います。
サーモスの真空断熱ケータイマグ「JOQ」
こちらのJOQはサーモスでは初めてシームレスせんを採用した水筒になります。シームレス栓と言えば象印の印象が強いですが、パッキンとせんが一体になることで管理も洗浄もかなり楽になると評価がたかく、サーモスでも採用することになったようです。
ただこの水筒はシームレスせんだけではなく、栓がとれる構造なのも魅力的。マグタイプのボトルでは、今まできれいに洗えらなかった蓋の溝ですが、栓が取れることで溝がなくなりきれいに洗えるメリットがあります。
ただ、せんが外せるのはメリットなのですが、着脱させる部分が壊れやすいといった口コミも見られました。自分がつかっているものは壊れていませんが。
関連:サーモスのパッキンのないシームレスせん水筒「JOQ」をレビュー
価格:2,336円(480ml)
容量:350ml / 480ml / 600ml
象印マホービンのシームレスせん水筒「SM-ZB」
象印のシームレスせん水筒はあらゆるタイプがありますが、中でも人気の高いSM-ZBシリーズは360ml・480mlのスクリュータイプのシリーズになります。もう一つランクの小さいサイズや大きいサイズのシリーズも用意されていますが、どれも仕様は同じとなっています。
パッキンのないことが特徴となっており、パッキンの付け忘れやズレによる漏れるトラブルもなく、蓋とボトルしかない少ないパーツで洗浄も楽になります。また、内部はラクリアコート+でコーティングされており、撥水性も高いです。
価格:2,382円(480ml)
容量:250ml / 350ml / 360ml / 480ml / 600ml / 720ml
Nalgene 広口0.5L Tritan Renew
研究用のボトルであったナルゲンボトルは、トライタンを使った優れたプラスチックボトルの代表的な水筒です。耐久性が優れ、継続されるガラスのような美しさ、人体に有害なビスフェノールAを含まない安全性など、トライタンを使うメリットは多いのですが、キャップシステムも優れた特徴です。
キャップはいくつか種類はありますが、ボディと繋がったループキャップは、キャップを片手で持つ必要がなく飲め、ループを手にかけて持ち運ぶこともできるメリットがあります。また、ループキャップ自体も熱に強く、ボトルと一緒に食洗機にて洗浄が可能です。
関連:ナルゲンのトライタンボトルを使って見た感想。耐久性があり漏れず、パッキンがなくて楽
価格:2,212円(500ml)
容量:500ml / 1L
サーモスのケータイタンブラー
タンブラーの飲み心地をそのままに、携帯性を備えたサーモスのタンブラー型水筒「ケータイタンブラー」。湾曲した独特の形状をしていますが、ストレートな一般的なぼとるに比べてとても持ちやすく、飲み口部分も広くなり、ダイレクトに香りを楽しみながら飲むことができます。飲み口部分も厚みがあり、ゴクゴクと飲めるタイプで飲み心地も良い水筒です。
480ml以外に360mlのバリエーションがありますが、360mlの方が洗いやすさ、持ちやすさなど使いやすいメリットは多いと思います。
関連:タンブラー型水筒のメリットデメリットやケータイタンブラーとキャリータンブラー比較
価格:2,036円(480ml)
容量:360ml / 480ml
京セラのセラミックボトル
京セラのセラミック水筒は選んだ中でも少し高いのですが、内部をセラミックで加工した水筒は撥水力が強力で、一度降っただけできれいに内部に残った水がなくなるほどです。これほど強力ならば、当然汚れや匂いを残すことないのでコーヒーを入れやすく、さらに鉄を溶かす危険のある酸性の飲料などもいれることができる水筒となっています。
保冷保温効力もあり、ボディの凹凸のあるスリーラインはデザインよりも、指にかかる持ちやすさを向上させています。
ちなみにこちらの水筒に関してはアマゾンよりも楽天の方が安く販売しているところもありました。
関連:セラミック加工の水筒とは?京セラのマグボトルを使った感想など。
価格:2,178円(350ml)/ 3,980円(500ml)
容量:350ml / 500ml
シービージャパンのカフアコーヒー ボトル
シービージャパンのカフアコーヒーボトルは、コーヒーをおいしく持ち運ぶためのこだわりを詰め込んだ水筒です。やはりコーヒーを運ぶのに特に重要になるのが、酸化して味が変わらない、匂いがボトルにつかないといったことが大きいのですが、こちらのボトルでは内部をテフロン加工を施してあり、強力な撥水力があるので匂いや汚れが付きくい仕様となっています。口径も広く、香りを楽しめるのでコーヒー向きですね。
もちろんコーヒーを入れるためだけではなく、一般的な水筒としても質の良い水筒になっていると思います。
価格:2,130円
容量:420ml
シービージャパンのオーシャンビバレッジボトル SANTECO
シービージャパンのサンテコシリーズ・オーシャンビバレッジは、登山家向けに作られた水筒です。飲み口がペットボトルのように小さく動きながら飲みやすい、プラスチックで軽量、素材にトライタンを使って耐久性があるといったように、確かに登山には向いていますがそれ以外で使うにも質の高い水筒になっています。
ユニットタイプになっているので、細口ですがユニットごと外せば広口で洗いやすくもあり、メモリもついて便利と良い所が多いのですが、ただ容量のバリエーションが710mlと946mlなので、どちらも大きいのが少し残念な所です。でもとにかく質のわりに安いです。
関連:SANTECO(サンテコ)・オーシャンビバレッジ水筒を使ってみた感想。洗い方など
価格:1,300円(710ml)
容量:710ml / 946ml
Atlas(アトラス)のUNIR(ユニール)
アトラスのユニールはグッドデザイン賞を受賞した水筒でありながら、デザインだけでなく、同社で初の試みであるシームレスせんの機能性の高い水筒となっています。
特に一般的なシームレスせんとは違い、せんとパッキンが一体となっているだけではなく、ボトル内部に入り込む栓がなく、蓋の奥に張り付くようにパッキンが付いています。これにより、パーツが少ないだけではなく洗いやすさがさらに向上し、使いやすさも高くなっており、あまり注目度の高い水筒ではないようですが、多くの人に気に入られる水筒になっていると思います。
関連:グッドデザイン賞の水筒アトラスUNIR(ユニール)を使った感想。シームレスせんは?
価格:2,280円(530ml)
容量:370ml / 530ml / 700ml
ザバス プロテインシェイカー
水筒ではなくシェイカーとなってしまいますが、ザバスのプロテインシェイカーは安いうえにとても質の良いボトルとなっています。まず振って使うことを前提としているボトルですが、実際は振ると漏れるプロテインシェイカーも多い中、ザバスでは密閉性がとても高く作られ漏れはありません。
また、パッキンはないためパッキン関連での漏れや洗浄のめんどくささも減り、さらにボトル内に手を入れることができるほど広口で、ボトル底までしっかりと洗うことができます。350mlの方はコンパクトタイプなので、人により手が入らないかたもいるとは思いますが、メリットの多いボトルであることは間違いはありません。実際に持って見るとかなり太く感じますが、飲料を持ち運ぶための水筒として使うのも良いと思います。
関連:サバスのプロテインシェイカーは漏れる?500mlとコンパクトタイプ350mlの比較など
価格:500円(350ml・500ml)
容量:350ml / 500ml
まとめ
水筒は何円以下が安いといった基準ではなく、実際に使ってコスパが良いものを選んでいるので、ここに挙げたものよりも安い水筒は多いかもしれませんが、ほとんどが使って見た結果なので質は保証できると思います。
すべてを兼ね備えた完璧な水筒はないと思いますが、保冷保温、重量などの基本仕様に問題がなく、自分のスタイルにマッチし、かつ安いといった水筒は見つけることができると思いますので、参考にしていただけたらと思います。以上です。