水筒は携帯して持ち運びできる容器ですが、サイズや重さにより、持ち運びやすいものや持ち運びにくいものとさまざまです。また、一口に持ち運びやすいといっても、長距離を持ち運ぶ場合と短い距離を持ち運ぶ場合、またシーンなどにより持ち運びやすいの定義も変わってくるのではないかと思います。ここでは持ち運びやすい水筒を紹介していきたいと思いますが、さまざまな距離を想像して、それに適した水筒を紹介したいと思います。
持ち運びに適した水筒の特徴
どんなシーンでも持ち運び安くなる特徴が軽量であることです。手に持って持ち運ぶ場合でもバッグに入れて持ち運ぶ場合でも、重いものよりも軽いものの方が当然持ち運びしやすいのは誰もが経験がありますよね。その他、水筒では持つための補助としてハンドルや取っ手、ループがあるものがあり、これらがあるとボディを持つ必要がなく、指に掛けたり握ったりして持つことができるので当然持ちやすくなります。
そういった持ちやすい要素がある水筒でも軽量であることでより持ちやすくなりますが、その軽量のものを選ぶ際でも注意したい点があります。
軽量水筒の注意したい点
水筒の場合、特に重さの特長が変わるのがサイズと素材です。サイズに関しては小さいものは150mlから、大きいものでは3Lと幅が広く、容量が大きいものほど重くなります。余裕があるサイズの方が良いと大き目のものを選ぶと無駄に重くなってしまいますので気を付けたい所。同じサイズでも水筒により重さが大きく違うものもあるので気を付けたいですね。
また、素材はアルミやプラスチックが特に軽量です。ただこれらの素材は冷たい飲み物を入れると結露することがあるので、軽いからと言ってどんなシーンでも持ち運びやすいわけではないと思います。
軽量であることはもちろん、取っ手付き、カラビナ付き、ショルダー付きなどの持ちやすい要素があるもの、また、手持ちやバッグに入れて持ち運ぶ場合などのシーンに分け、それぞれに持ちやすい適した水筒を見て行こうと思います。
バッグに入れて運ぶ
スリムな水筒は、バッグに入れて持ち運ぶ際には場所を取らないので便利になります。狭いスペースしかない場合でもスッと入れることができ、また、スリムなので軽量さもあります。バッグに入れない場合でも、個人差やスリムさにもよりますが握りやすいので、長い距離でも短い距離でも持ち歩きやすさはあると思います。
ただ、スリムであっても軽いプラスチックは結露で表面が濡れることがあるので、バッグに入れるのには向かないこともあるので気を付けたいです。
サーモスの真空断熱ケータイマグ「JNS」
サーモスの水筒はスリムなタイプが多いですが、その中でもこちらはワンタッチ式の「JNS」シリーズ。350mlと450mlの2種類があり、ともに幅6cmとかなりスリムでバッグにいれて持ち運びやすく、さらにワンタッチなので蓋を開ける手間がなく、電車に乗っている時などや移動中も取り出して使いやすくなっています。サーモスらしく軽量感もあります。
容量:350ml / 450ml
Atlas(アトラス)のエアリスト「ARSS」
アトラスの「エアリスト」シリーズは、おそらくどのサイズでもそれぞれ最も軽い水筒になっていると思われます。仕事などが終わって空になったボトルを持ち帰る帰り道は、特に軽いものの方がうれしい特徴になりますね。そこまでスリムではないのですが、バッグにいれて持ち運ぶには、スリムさよりもやはり軽いものに惹かれる人も多いのではないでしょうか。
スリムではないですが、ワイドなボトルではなく、保温保冷効力なども優秀なようです。
容量:150ml / 200ml / 300ml / 500ml など多数
象印マホービン(ZOJIRUSHI) のステンレスボトル「SM」
象印のステンレスマグ「SM」シリーズは軽量化とコンパクト化にコンセプトを持った水筒です。アクティブに使えるボトルになっていますが、軽量スリムなのでバッグにも入れやすい特徴があります。
スライドしてロックを外し、ワンタッチで蓋をオープンさせて使います。ロックがしっかりと目視でも触っても確認できるので、バッグに入れても安心。オープンさせる時に蓋に付いた水滴が飛ばないようになっていたり、エアベントで出が良くなる工夫など、細かい所にも使いやすさにこだわっています。
容量:200ml / 300ml
手持ちで運ぶ
持ちやすさは、ボトルのボディを直接もって持ち運ぶ場合に必要になる要素で、ボディを直接持つので、あまり長い距離を持ち歩くよりも、短い距離を持ち歩くことを想定しています。
先に挙げたスリムはもちろんですが、ボディが湾曲していたり、段を作っていたりするような形状だとストレートなボディよりも持ちやすいです。さらに表面がパウダーコーティングされていると人にもよりますが滑らずにより持ちやすいです。
また、ステンレスの水筒は2重構造ならば結露しませんが、プラスチックの水筒は冷たい飲料をいれると結露があって表面が濡れるので、ここでは2重構造のステンレス製のみを選んでいます。
サーモスの真空断熱ケータイタンブラー
タンブラーのように快適な飲み心地なサーモスのケータイタンブラー。タンブラーと名前にありますが、もちろん水筒のように持ち歩くことが可能。上に向かって太くなっている形状は見た目以上に持ちやすく、ボディ表面もパウダーコーティングされており、ステンレスの感触よりも滑らない仕様となっています。なので持ちやすいので飲みやすいですし、持ち歩く場合も短い距離なら十分持ち歩きやすさがあります。
関連:サーモスのケータイタンブラー(JOE-361)を使って見た感想。
容量:360ml / 480ml
シービージャパンのオクタボトル
シービージャパンのオクタボトルは8角形が特徴的な水筒です。通常の円筒状の水筒よりも角がある形状なので、指にかかる部分が多く持ちやすくなっています。また、360mlでは短く手持ち、460mlでは肩掛け用のショルダーと、専用のホルダーも付属していますので、うまく活用して長距離の持ち運びにも対応させられそうです。
画像で見るよりもスタイリッシュで、女性も使いやすいと思います。
関連:holmsオクタボトルを使ってみた感想。おしゃれで八角形は使いやすい
容量:340ml / 460ml
取っ手やハンドル付き
水筒の取っ手は蓋の上に付き、さまざまな大きさがあります。大きければ掴んで水筒を持ち運ぶことができますし、小さくても指にかけて持ち運びができるのであると便利です。特に結露する水筒ならば、直接ボディをもって手が濡れることもなくなります。
ただ、水筒の重さやハンドルの太さにより、指が痛くなることもあるので長い距離を持ち運ぶのには向いていないと思われます。
象印マホービンの「キャリータンブラー」
水筒でありながらタンブラーの飲みやすさを持つ、象印のタンブラー型の水筒「キャリータンブラー」。蓋に大き目の取っ手があるのが特徴的ですが、手に掛けるのではなくある程度握れるので、名前にキャリーとある通り持ち運びやすさのあるハンドルです。
また、シームレス栓でパッキンがなく、広口なので清掃のしやすさもうれしい所。デスクや休憩中などで、香りを味わいながらゆったりと飲みたいボトルです。
容量:300ml / 400ml
タイガーのステンレスボトル「MCZ-S060VZ」
タイガーのMCZ型は、アウトドアやスポーツシーンでアクティブに使えるサステナブルなボトルです。取っ手がついて持ちやすく、底面はエラストラマー仕様で音が鳴らず滑りにくいのでワークシーンにも使いやすさがあります。
NO・フッ素コートやプラスチックごみを増やさない環境にやさしいタイガーのらしさも持ち合わせていますし、抗菌加工仕様で使う人の健康も考慮したボトルとなっています。
容量:600ml
ハイドロフラスクの真空ボトル
取っ手が特徴的なハイドロフラスクの真空ボトル。TPU素材を使った柔らかさのあるハンドルで、柔軟性があり広めで快適な持ち心地。後ろと前に稼働域もあるので、重心も保ちやすく持ち歩きやすい設計です。パウダーコーティングのボディにハイドロフラスクの独特なロゴでおしゃれボトルになっており、多くのカラーバリエーションがラインナップされています。
容量:16oz / 20oz / 24oz
バッグなどに取り付けて運べる「カラビナ付き」
カラビナはもともとは登山やクライミングなどで、命綱とロープを連結させて使用するにために使われていた道具です。開閉できる金属の輪で頑強さがあり、リュックやバッグなどに引っ掛けたり、スマホホルダー・鍵掛けなどさまざまなアイテムに使われています。水筒にもカラビナがついていることがあり、バッグに引っ掛けて持ち運ぶことができるので、持ち運びにとても便利です。
また、バッグの中から水筒を取り出す必要がなくなり、すばやく水筒をとれるので、特にアウトドアなどで使われているようです。当然長い距離を持ち運ぶのにも向いているのですが、カラビナ付き水筒は現状ではあまりリリースされておらず少ないのが残念です。
和平フレイズのマグボトル「サスティギア」
和平フレイズのアウトドアに適したマグボトル「サスティギア」。外面粉体塗装で傷がつきにくく、カラビナをバッグに付けたりうまく使って、両手を使える状態にできるのでアウトドアには便利ですね。スリムに見える形状もおしゃれだと思いますが、飲み口外側が外に露出しているタイプなので、汚れていないか気にしなくてはならない点はデメリットではないかと思います。
容量:380ml / 530ml
肩から下げて長い距離も「ショルダー付き」
肩掛け付きのショルダーも持ち運びには便利なアイテムです。水筒ではカバーやポーチにショルダーが付いているのが普通で、アニメキャラが描かれたものなど、子供向けのボトルにはついていることが多いです。
肩からショルダーを下げている姿は少し大人には向いていないのかもしれませんが、長い距離を運ぶ場合もいつでも手元にあって使いやすく、ショルダーを下げた状態で水筒を使えば落下の防止にもなり便利だとは思います。
大きなボトルについていることが多く、長い距離を持ち歩いたり、力のない子供に最適です。
タイガーのステンレスボトル「サハラ」
タイガーのサハラ「MME」は、耐久力のあるカバーにショルダーが付いているオーソドックスなスポーツボトルです。ショルダー付きのポーチは底部に樹脂製のクッションがあるので落としても破損しにくくアクティブに使え、ワンプッシュで使いやすく飲みやすい飲み口など、子供に使いやすくなっていますが、大人でも使えるデザインだと思います。
特に口径が広いのは特長的で、手を入れて洗うことができますし、大きな氷を入れることができるなどのメリットが多いボトルです。
容量:1L / 1.2L / 1.5L
MOTTERU(モッテル)のショルダーサーモステンレスボトル
MOTTERU(モッテル)のショルダーサーモステンレス ボトルはカバーについているタイプではなく、蓋に直接つけられる珍しい仕様のボトルです。画像ではストラップのようにも見えますが、肩から掛けるように長さ調節も可能で、もちろん必要ない時はボトルから外して使うこともできるようです。
飲み口栓なども付属しており、しっかりとしたこだわりのあるボトルのように見えますが、蓋にショルダーをかけるので、しっかりと蓋を閉めていないとボトルの重みで外れる怖さもあるかもしれませんね。
容量:500ml
サーモス マイボトルポーチ ストラップ付き
こちらはサーモスの水筒に、ショルダー・ハンディに使えるポーチで、サイズは350ml-400ml / 450-600ml用のボトルにつかえます。質の高いサーモスのボトルを使っている人も、ショルダーが付いたポーチが欲しくなる方も多いのではないでしょうか。すこしデザインが気になる方もいる多いかもしれませんが、カラーバリエーションが他にもあります。
指にかけて運べる「ループ付き」
ループ付きはプラスチックの水筒に多いです。プラスチック製は軽いのが特徴なので、持ち運びやすいのですが、結露しボトル表面が濡れますので持つと手が濡れてしまうといったデメリットがあります。そこでループがあると、そこに指をかけて持ち運びできますので、濡れるといった欠点を補う機能になります。
また、ループで蓋と本体がつながっており、飲む際も蓋を外して置く必要がなく、蓋を無くしてしまう心配もありません。長い距離は向きませんが、少し持ち歩く場合はとても便利な機能ですね。
nalgene(ナルゲン) トライタンボトル
ナルゲンのトライタンを使った人気の水筒。ボトル自体の質が良いのはもちろんなのですが、パッキンのない蓋なども独特で、プラスチックなので軽いこともあり、ループに指をかけて持ち運べるのも便利。使ってみると人気ボトルなのが良く分かります。
ただ蓋もループ部分もすべて食洗機にかけて洗えるようにしているためか、ループ部分の質が硬く、蓋を外しても戻りやすくなっているため、飲む時に抑えていないといけないなどのデメリットもありました。
関連:ナルゲンボトルのキャップの種類やループキャップを詳しくレビュー
容量:500ml / 1L
RIVERS(リバーズ)のスタウトエア
リバーズのスタウトエアはアウトドアに適した特長を持つ水筒です。プラスチックにはBPAフリーの安全な樹脂素材「エコゼン」を使用し、ドリンクやフード、計量器やシェーカーなどの幅広い使い方ができるボトルとなっています。
ループ部分もしっかりとした素材を使っていそうで、持ちやすさそうではありますし、デザインもかっこいいですね。
容量:550ml / 1000ml
指一本で運ぶ「フィンガーループ」
指一本か二本を入れられる小さなループです。短い距離であれば指一本にかけて持ち運びやすいですが、ステンレスなど重みのあるボトルでは、長い距離を指一本にかけて持ち運ぶのは、指が痛くなり向いていないと思います。
長い距離を持ち運ぶ場合は、バッグにカラビナにかけるのも良いでしょう。フィンガーループのある水筒は小さな飲み口の水筒に限られますので、数はすくないですが、蓋を開ける際に掴んで開けやすくなるなどメリットも多いと思います。
シグ(SIGG) のトラベラークラシック
アルミ水筒を代表するブランドのSIGG、中でもこちらは特に人気のあるトラベラークラシック。軽量素材のアルミなので、軽さが特徴ですし、高純度のアルミにプレスをかけて形成しているために、ボトルには継ぎ目がありません。飲み口は細く、蓋にはフィンガーループが付きますが、軽いアルミだからこそループが活きるのではないでしょうか。
保冷保温機能はありませんが、リサイクル可能なアルミなので、プラスチックを選択するよりも環境にもやさしいです。
容量:300ml / 400ml / 600ml / 1L
シービージャパンのオーシャンビバレッジボトル SANTECO
従来の水筒の概念にとらわれないsantecoシリーズのスポーツボトル「オーシャンビバレッジ」。素材にはトライタンを使い品質が良く、メモリもついてプロテインなどを計量できるのも便利です。フィンガーループ付きなので飲み口は狭くなりますが、その下のもう一つ栓があり、それをはずせば手を入れて洗えるほどの広口になります。洗浄しやすいのもうれしい所。
ビスフェノールAが含まれないBPAフリーであり、抗菌タイプの良い所の多いボトルです。
関連:SANTECO(サンテコ)・オーシャンビバレッジ水筒を使ってみた感想。洗い方など
容量:710ml / 946ml
まとめ
いかがでしたでしょうか。
水筒は持ち運ぶためのものなので、より持ち運びやすいものを求めるのは当たり前のように思います。ただハンドルやカラビナが固定されている水筒は、使わないと邪魔になる可能性もあるので気を付けたいですね。また、持ち運びやすさと同じように、洗いやすさ、飲みやすさ、使いやすさなどを考慮することで、よりお気に入りとなる水筒を見つけることができるように思います。
以上です。参考にしていただければ幸いです。