日差しが強く暑さがキツイ夏ですが、近年では過去に比べて夏の間の平均温度もあがり、うんざりするほど暑さ感じることがあります。当然、エアコンの効いていない外にいれば汗もかきますし、それだけ水分も欲しくなります。
プラスチックの海洋汚染が大きな問題となっている昨今ですので、暑いからと言ってペットボトルを何本も買うよりも、水筒を持参する人も増えているようですが、夏に向いた水筒はどれが良いのか迷うこともあるのではないでしょうか。ここでは夏向けの水筒を紹介していきたいと思います。
夏向き水筒の必需の特徴
やはり夏は飲料の温度が高くなりやすく、直接口を付けるボトル内では雑菌などが繁殖しやすくなります。そのためボトル内の飲料を飲むことで食中毒になってしまうことなどは特に気になる所ではないでしょうか。ここではまず、食中毒にならないために必要な水筒の特徴を3つ挙げてみたいと思います。
1,食中毒対策できる広口や食洗機対応
広口の水筒は飲みやすい、飲み口を洗いやすいといった特徴がありますが、氷を入れやすいといったメリットもあります。ボトル内に氷を入れておけばより保冷効力も高まりますし、暑くなった体を冷やして熱中症を防ぐといった効果もあります。何より飲料が腐りにくくもなります。
狭口であれば氷を砕いていれなくてはならないことも多く、朝の忙しい時間にそういった作業をするのは面倒な人も多いと思いますので、大きな氷も楽に入る広口の水筒がおすすめです。
2,食洗機対応
また、ボトル底をしっかりと洗える水筒は広口であっても難しく、食洗機に対応していれば手で洗うほどではないですが噴射の強い力で洗うことができます。しっかりと洗浄できずに内部に飲料を残してしまうと、夏はボトル内部に微生物が沸き、次に使う時も清潔ではなくなり、食中毒になる可能性もあるので気を付けたいです。
3,素材はステンレス
水筒の多くはステンレスかプラスチック素材のものになりますが、夏に相応しいのはステンレスになります。プラスチックの水筒は保冷効力がないため、やはり内部の飲料の温度があがってしまい、微生物が繁殖しやすい温度になってしまうと、内部の飲料が腐ってしまう可能性があります。
そのためステンレスになりますが、ただ、ステンレスであっても真空2重構造でなければプラスチックと変わりないですし、また、真空の精度や蓋の大きさにより、各メーカーで保冷効力も変わってきますのでステンレスならばすべてOKといったわけでもないので注意したいですね。
いずれにしろ素材は、内壁と外壁の真空層が内部の温度をキープしてくれる真空2重構造のステンレスの水筒が向いています。
夏向き水筒にあった方が良い特徴
こちらは必需ではなく、なるべくあった方が便利といった水筒の特徴を紹介します。
1,軽量
春や秋などに比べると、夏は汗をかく分飲む量も増えるので、夏用の水筒を持つのでしたら他の季節に使う水筒よりも大きいものの方が当然良いでしょう。しかし、ただ大きな水筒を選べば、オフィスには不釣り合いな大きさになってしまったり、移動の際に邪魔になりかねませんので、シーンにマッチした大きさで、持ち運びを考えて軽量スリムといった水筒の特徴を考えて選びたいです。
2,スポーツドリンク対応
夏は汗をかきますが、汗は水分だけでなく塩分、カリウム、マグネシウム、亜鉛なども体内から排出してしまいます。そのため水だけを取得しても補えない成分もあるのですが、スポーツドリンクや経口補水液ならばすべてではないにしても補える成分も多いため、こういった飲料に対応した水筒を選ぶのも良いと思います。
一般的なステンレス水筒は塩分の含まれる飲料は錆につながるために、入れることはできませんが、特別なコーティングを内部に施してある水筒は、塩分を含んだ飲料をいれることができます。
ただ、スポーツドリンクも経口補水液にしても糖分を多く含んでいますので、飲みすぎには注意したい所です。
夏向きの水筒にはどういったものが良いのかを見てきましたが、水筒に入れる飲料にも気を付ける必要があります。
夏に入れたい飲料と避けたい飲料
ステンレス水筒は入れられる飲料が限られます。その中で、まずは絶対に避けたい飲み物が、乳飲料、果汁・果肉入りジュースになります。ほとんどの水筒で腐りやすいために入れてはいけない飲料として説明書に書かれていますが、飲料の温度が上がりやすい夏は特にやめておいた方がい良いでしょう。
また、夏の定番麦茶は、意外に腐りやすいため、温くなるまえに飲み切れる場合以外は、夏はやめておいた方がよいかもしれません。
おすすめなのはやはり普通の水です。その他はお茶・ブラックコーヒー・スポーツドリンクになりますが、真水に比べれば断然腐りやすくはありますので、なるべくは水を入れたいですね。
ただ絶対に避けたい飲料以外は、水筒内部の温度上がらない冷たい状態で飲んでしまえば問題はないと思いますので、そこまで気にする必要もないかもしれません。
関連:水筒に入れていい物といけない物一覧
次に紹介する水筒はどれも保冷効力の優れた内部の温度が上がらないタイプのボトルになりますので、参考にしていただければと思います。
おすすめの夏用水筒6選
夏に使うのに向いている水筒は真空2重構造のステンレスボトルで、その他スポーツドリンク対応、サイズのわりに軽量、広口といったすべての特徴を持つものが理想ですが、すべてを兼ね備えた水筒はほぼないので、断熱ステンレスであり、その他どれかの特徴を持つものを紹介しています。
象印マホービンのステンレスマグボトル「SM-SF」
大人に相応しいデザインのコンセプトを持つ象印のSM-SDは、ワンタッチで軽量コンパクトな特徴を持つ水筒です。象印内でも同サイズのボトルでは最も軽量とのことで、軽さに拘りがあります。
ロックがボタンのサイドにあるのが印象的ですが、蓋をオープンするのも締めてロックするのも片手で行える設計となっていますし、目視でもロックの確認がしやすそうです。保冷保温効力も優秀で、内面はフッ素コート仕様なので、スポーツドリンクを入れることもできます。
容量:360ml / 480ml / 600ml
サーモスの真空断熱ケータイタンブラー「JOE」
サーモスのタンブラー型水筒の「JOE」。こちらはタンブラー型なので、口径が広い作りとなっているのが特徴。飲み口も厚みがあり飲み心地もタンブラーのように快適です。大きな氷も楽に入りますし、もちろんサーモスなので保冷保温効力も高いです。こちらのJOEケータイタンブラーはあたらしくJOLシリーズとなり、Amazonではまだ販売されていないようですが、最新バージョンは食洗機にも対応しています。
広口で手を入れて洗うこともできますが、480mlですと底までは届かず、360mlでは何とか届かすことができる広さです。少し容量が物足りないかもしれませんがとても良い水筒です。
容量:360ml / 480ml
ピーコック ワンタッチマグ「AKE」
高品質なステンレスSUS316を使用したピーコックのワンタッチマグボトル「AKE」。コーティングもされているとは思いますが、SUS316の質が良く、塩分にも強いためにスポーツドリンクもいれることができるようです。
また、アクティブシーンを想定して底にはシリコン製のカバーが付属しており、落としても衝撃を吸収してくれ、デスクなどに置く際には音をやわらげ、安定感をもたらしてくれます。
容量:600ml / 800ml
サーモスの真空断熱ケータイマグ「JOQ」
サーモスのJOQはパッキンとせんが一つになったシームレスせん水筒です。パッキンがないのでボトルと蓋の二つのパーツのみのシンプルな構成となり洗うのも楽。パッキンを無くすことなく、ずれて漏れるといった心配もありません。
また、栓を着脱できるシステムでしっかりと洗えますし、さらに食洗機にも対応。洗いやすさを考えると一番かもしれません。
関連:サーモスのパッキンのないシームレスせん水筒「JOQ」をレビュー
容量:350ml / 480ml / 600ml
サーモス 真空断熱ケータイマグ「JOO」
取っ手と蓋が一体となったサーモスの真空断熱ケータイマグ「JOO」。取っ手は持ち運びに便利なのですが、使わない時は蓋と一体となり邪魔にならないのが大きなメリットです。やはり鞄などに入れて持ち運ぶ際に、取っ手は場所をとり邪魔になり勝ちですが、JOOでは普通の蓋として扱えます。
ハンドルがあるような水筒はアウトドア向きのものが多いですが、こちらはデザイン的にはオフィスでも使いやすそうですね。
少しワイドな作りで飲み口も広いので飲みやすく、氷も入れやすいとのことです。
容量:380ml / 500ml / 750ml
タイガー サハラ ステンレスボトル「MME」
タイガーのサハラ「MME」は大容量の強底ポーチのカバー付きの水筒です。かなり分厚い樹脂製の底カバーになっており、落としても損傷しない設計となっていますし、蓋を締めればオートロックがかかり、漏れることに心配ないので小学生低学年のお子様でも使いやすい設計になっているのではないでしょうか。
口径が7cmもありますので、ほとんどの人が手を入れることができ、ボトル底も洗いやすい構造です。スポーツドリンクも入れられるようですが、すぐ洗ったほうが良いようです。
容量:1.0L / 1.2L / 1.5L
夏に向いていない水筒は?
夏に向いていないのはやはり保冷効力のないプラスチックの水筒になると思いますが、ただそれも内部の飲料が腐りやすくなるためで、腐りにくい飲料なら問題はないのではないかと思います。夏でもプラスチック水筒に水を入れて使っていますが快適です。
水筒に気を遣うことも必要ですが、飲料の種類や飲み切るまでの時間も重要ではないかと思います。特に飲料の温度が30から40度辺りが一番微生物が繁殖しやすいため、この温くなる温度の前に飲み切ることが大切になります。
また、しっかりと洗浄せずに、内部に少しでも飲み物が残ってしまうと当然腐りますので、夏は特に洗浄をしっかりと行いたいです。
まとめ
夏向けの水筒を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。熱射病にならないためにも、夏こそしっかりと水分補給を行っていきたいですが、そのためには冷えた飲料を飲む方が良く、保冷保温効力も高いステンレス水筒の方が適しています。
ペットボトルを何本も買うよりも経済的ですし、環境にも良いので是非水筒を選択してみたいですね。以上です。参考にしていただけたらと思います。