大豆の香りを楽しみ、あっさりとした味わいが特徴の豆乳。そのまま飲むことも、コーヒーなど牛乳の変わりにに入れてることもでき、栄養も豊富で美容にもよいため定番の飲料として多くの人に親しまれています。そのため、外出先でも飲みたい人も多いのですが、豆乳は腐りやすく水筒に入れて持ち運ぶのは不向きと言われることもあります。
ここでは豆乳は水筒に入れれるのか、入れて持ち運ぶ場合はどの点に気をつけて、どれを選びたいかなどを見ていきたいとおもいます。
豆乳以外のさまざまな飲み物の水筒での持ち運びに関してはこちらを参照ください。
水筒に入れていい物といけない物一覧
豆乳は水筒に入れて持ち運べるか?
豆乳は腐りやすいために推奨はされていませんが、水筒に入れて持ち運びが出来ないわけではないと思います。
保冷力がある水筒などを選び、腐らせない場合は可能ですが、綺麗に洗うなどのケアを怠ると雑菌が繁殖してしまうので、洗いやすいものを選ぶなども重要になります。
また、豆乳には調整と無調整などがあったりし、水筒を選ぶのに豆乳について知識があった方が良いと思いますので、これらのことも見ていきたいと思いますが、興味がなく豆乳をいれることができる水筒を知りたい方は選び方と製品を紹介していますのでそちらまで飛んでください。
→豆乳を入れる場合の水筒の条件
豆乳とは
豆乳は乳という文字が入っているので乳製品のように思われますが、牛乳とは全く違う飲み物で乳製品ではありません。
豆乳は大豆が原料であり、豆腐に固める前の乳液の状態のもの
引用元:https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=126&category=beauty
収穫直後の大豆には18%の水分が含まれ、これを搾り取ったものが豆乳になります。具体的にはふやかした大豆をミキサーにかけ、水を加えて煮込み、ドロドロの状態になったものから搾り取って作ります。牛乳の成分は何も無いですね。ちなみに絞りかすはおからです。
本来の豆乳はこのように純粋に豆乳成分100%のものをいいますが、ただ、現在では飲みやすいものに加工されているものもあり、加工されていないものが無調整、加工されているものが調整と二つに分かれます。
無調整
大豆固形分が8%~11%あり、水以外何も加えられていない状態の豆乳を無調整豆乳といいます。糖分が入っていなく、甘みが本来の豆乳のものなので少し飲み物としては物足りないかも知れませんし、大豆の青くささもあるので苦手な方もいるかもしれません。ただ、なにより大豆本来の栄養分をしっかりと取れるメリットがあります。
調整
無調整豆乳に糖分・香料・油脂や人工甘味料が加えて、美味しさが調整されたものを調整豆乳といいます。JASの規格でも大豆固形分6%以上と規定も下げられているように、豆乳本来の成分も少なくなっています。
そんな豆乳は大豆であり、健康食品としても日本人には知られていることでありますが、次は具体的にはどのような栄養素があるのかを見ていきたいと思います。
豆乳の栄養素
豆乳に含まれる栄養素は多く、大豆タンパク質・イソフラボン・サポニン・レシチンなどがあります。
参考:https://www.tounyu.jp/about/component.html
中でも注目したいのが大豆タンパク質です。人間の体の全てはタンパク質で作られ、生きていくのに必要不可欠な栄養素。厚生労働省によれば一日に必要なタンパク質は成人男性では60g、成人女性では50gとされており、これらの量を食品から毎日摂取するのは難しいのですが、大豆は「畑の肉」と言われるほどタンパク質が豊富にふくまれていますので、大豆や豆乳を飲むことで、この量に近ずけることができ、健康でいられることになります。
タンパク質には動物性と植物性に別れ、大豆タンパク質は植物性になります。特徴としては
体内で作られないアミノ酸が十分に含まれているため、良いたんぱく質源として、主菜に用いられ身体つくりの中心になる
引用元:https://www.marusanai.co.jp/sports_health/ogawaroom/column/01/
タンパク質が含まれる食材であっても、アミノ酸の組み合わせにより体に吸収されにくいものもある中、大豆タンパク質は吸収率もよく、ほぼ体内で利用されます。
大豆の栄養素を搾り取った豆乳ですが、デメリットとしては賞味期限が短く腐りやすいという特性があります。
腐りやすい
豆乳は開封後2.3日が賞味期限となっているように早いのですが、そもそも腐るとはどう言った意味なのでしょうか?
食品が腐敗するとは、食品のたんぱく質など窒素を含んだ有機物が微生物によって分解されることを指します。
引用元:https://j-net21.smrj.go.jp/special/foods05/41.html
腐敗はタンパク質を多く含む食品で顕著
引用元:http://www.mac.or.jp/mail/100701/02.shtml
上記のようにタンパク質が多い食品で腐敗が早いなら、タンパク質が豊富、その他にも栄養素が多い豆乳は雑菌が湧きやすく、腐りやすいと言えます。
さらに、乾いたものより水分が多いものの方が雑菌が湧きやすく腐りやすいのは経験上何となく感じると思いますが、豆乳のようなタンパク質、栄養素がたっぷりな飲料はまさに腐りやすいと思われます。
腐りやすい豆乳なので、水筒に入れて持ち運ぶのは向いていないのですが、水筒は種類も豊富ですので、もし持ち運ぶならどういった特徴のものが良いのでしょうか?
豆乳を入れる場合の水筒の条件
ここでは豆乳を入れることができる水筒はどういったものなのか、その条件を見ていきます。
保冷力のステンレス真空二重構造
豆乳は開封後は冷蔵後で保管し、2,3日で飲みきることが推奨されています。保冷力があり、冷蔵後に近い状態を長時間の温度キープできる水筒が向いています。素材ではステンレスの2重構造のものが1番かも保冷力があり、キープ力があります。
飲みきりサイズ
人によると思いますが、なるべく水筒に長時間入れておくことなく、短時間で飲み切れる小さめサイズのものが良いと思います。やはり水筒内部に飲料が残っているとどうしても飲み干してしまおうと、時間が経過した場合でも飲んでしまうことがありますね。
また、水のように喉が渇いたから飲むといった用途で飲むわけではない人が多いと思いますので、350ml以下のものが良いと思われます。
洗いやすい
豆乳は腐りやすいので、洗ったつもりでも水筒内に残り、雑菌が繁殖してしまうことがあります。少しも残さない為にしっかりと綺麗に洗いたい所です。具体的には広口で底までスポンジが届く、フッ素などのコーティングされ撥水性が高いものを選びたいです。
食洗機
食洗機を使って洗えば内部まで綺麗に洗うことができますが、全ての水筒が食洗機で洗える訳ではなく、対応したものである必要があります。対応していないステンレス水筒の場合は、食洗機の高温や専用のウォッシャー液で酸化しやすくなり、錆に繋がってしまいます。
調整豆乳
調整豆乳には微量の塩が含まれている場合がありますが、ステンレスはサビに弱い物質なので避けた方が良い飲料ではあります。ただ割合として200mlで0.42gと微量ですので、長時間でなければ問題ないと思いますが、ここらへんは自己判断になってしまいます。
以上が水筒に向いた条件になり、実際に製品を見ていきたいと思いますが、ステンレス真空2重構造、飲みきりサイズを選び、洗いやすいと食洗機対応はどちらかになります。
豆乳におすすめの水筒
サーモスのケータイタンブラー
タンブラーに持ち運ぶことができるような蓋が付いたボトルのサーモスケータイタンブラー。タンブラーなので飲み口も360度どこからでも飲め、薄すぎず厚すぎずに口当たりがよくとても飲みやすくなっています。
また、飲料の香りをダイレクトに楽しめるように広くの設計となっており、底をゴシゴシとまではいきませんが洗いやすくもあります。
容量:360ml / 480ml
シービージャパン 真空断熱ボトルMlte
シービージャパンの真空断熱ボトル「Mlte」。こちらはなんといっても食洗器・食器乾燥機に対応しているのが大きな特徴。見た目もシンプルで清潔感があるボトルですが、内部もしっかりと洗えるのはよいですね。
また、外面はセラミックコーティングを施し丈夫で傷が付きにくく、内部はテフロン加工を施し匂い移りしにくい特徴を持ちますので、豆乳を入れるのに最適な水筒のように思えます。
容量:240ml / 350ml
象印 (ZOJIRUSHI) ステンレスマグ シームレス 0.36L
パッキンと栓がひとつになっているため、パーツも少なく洗いやすい仕様の象印シームレスセンステンレスマグ。食洗器には対応していませんが、ボトル内部もラクリア+のコーティングが施され、撥水性も高く、丸洗いも可能。象印らしい魔法瓶構造で保冷保温も安心です。
容量:250ml/350ml/その他
nalgene(ナルゲン) カラーボトル 広口0.5L トライタンボトル
塩分入りの調整豆乳ではステンレス製の水筒は錆の危険があるため、なるべく避けた方が良いのでプラスチック製のボトルを使うことも考えたい所です。
中でも高品質なトライタンを使ったボトルと言えばナルゲンになると思いますが、高い耐熱性を持ち、プラスチックながら食洗器にも対応しています。独自のキャップシステムでパッキンもなく、それでいてしっかりと閉まる他にはない機能性があります。飲み物をいれた状態で冷凍庫で凍らせても問題なく、こうした使い方ならば保冷機能がなくても豆乳をいれて運ぶこともできるのではないでしょうか。
容量:500ml
明治 ザバス(SAVAS) プロテインシェイカー
プロテインには大豆たんぱく質を取り入れたものも多く、豆乳も大豆タンパク質が多く含まれているのでプロテインシェイカーで持ち運ぶのも良いと思いますが、ただシェイカーは粉末のものを溶かしてすぐに飲むように設計されていますので、長時間持ち歩くのには向いてはいません。
塩分入りの調整豆乳を持ち歩きたい場合に、ステンレスでは錆が気になる方に向いています。でも夏に避けるべきだと思います。
容量:500ml
以上です。いかがでしたでしょうか。豆乳は腐りやすいため、水筒を選ぶのも難しいとは思いますが、参考にして頂けたらと思います。