ブリタとダフィ 浄水ボトルの比較

             
  • 2023.11.20 / 更新:2024.05.01
  • 水筒
ブリタとダフィ 浄水ボトルの比較

浄水器のようにボトル内の飲料をきれいにしながら飲むことができる浄水ボトル。飲料を用意しなくても水道水を直接ボトルに注いで飲むことができるので、リーズナブルで機能性が高く、一部の人の間では人気の水筒となっています。
中でもブリタなどの浄水メーカーのボトルが現在人気があるようですが、浄水といった特殊な機能を持った水筒であるため、実際に使った感じはどうかなどを知りたい方も多いのではないかと思います。
ここでは水道水を浄水できるブリタとダフィの人気浄水ボトルの違いなどを見ていこうと思います。

浄水ボトルとは?メリットなど

箱に入ったブリタとダフィの水筒

浄水ボトルとは、ボトルの水をカートリッジ・フィルターに通すことにより、人体に有害な物質などをろ過し、きれいな飲料を飲むことができる水筒です。浄水器が水筒になり、持ち歩くことができるといったイメージで、蓋とボトルの間にフィルターを設けて、そこを通ることで有害な物質を除去するといった形のボトルが多いです。
主に水道水を浄水する浄水器メーカーが浄水ボトルをリリースされていることが多いのですが、中には水道水だけではなく、ウィルスやバクテリア、原虫などを除去でき川の水を飲むことができるようなボトルもリリースされています。

浄水ボトルのメリットとしては水道水をきれいな飲料にしてくれるので、どこでも手軽に水分補給を行うことができます。キャンプやアウトドアの場合は、川の水も浄水できるような高度な浄水ボトルが一つあると便利ですね。ただ、水道水のみの浄水であっても、オフィスで使う場合などではミネラルウォーターを買う必要がないので節約になる点で大きなメリットとなると思われます。

ここではそういった高度で、なんでも除去できるフィルターがあるボトルではなく、ダフィやブリタなどの浄水器メーカーがリリースされている、水道水を浄水できる人気ボトルを比較しながら詳しく見ていきたいと思います。

ブリタとダフィについて

ブリタもダフィもどちらも浄水器メーカーですが、どういった歴史をもつ企業なのかを、浄水ボトルを見ていく前に少しだけ見ていきたいと思います。

ブリタ

ブリタのボトル
ブリタのフィルアンドゴーアクティブ

ブリタは1966年にハインツ・ハンカマーによって設立された浄水器メーカーで、長年浄水に関しての事業を行ってきた歴史があり、この分野においてはリーディングカンパニーとして多くの人に知られている企業です。
家庭用のポット型浄水器や蛇口用浄水器から、業務用の浄水ソリューションまで、浄水に関してのあらゆる製品を持ち、国内や国外に28の子会社および支店を持つように、グローバルに展開されています。

ブリタの浄水ボトルにはフィルアンドゴーとフィルアンドゴーアクティブの2つがあり、アクティブの方が新しく、スポーツやアウトドアに適したボトルになっています。それ以外でも使いやすい仕様でこちらが近年では人気があるようですので、ここではこちらのフィルアンドゴーアクティブを対象にみていきます。

ダフィ

ダフィのボトル
ダフィのオリジナル浄水ボトル

ダフィは1981年に浄水器メーカーとしてポーランドにて誕生しました。設立当初は電気給湯器を開発していましたが、人々の生活にかかせない水と向き合ってきたことで、おいしい水を作れる浄水器の研究・開発に力を注いできました。現在では多くの人達に認められ、浄水関連の商品は世界33カ国以上に展開されるようになっています。

ダフィもオリジナルとソリッドの2つの浄水ボトルがあります。ソリッドの方があたらしく、カートリッジなどは同じですが、トライタンを使っていて耐久性などがあり多様性があるようです。ただ今回はオリジナルを対象に見ていきたいと思います。

ブリタもダフィもどちらの浄水ボトルも人気ですが、やはり浄水器メーカーとして長く水をきれいにすることを研究してきた歴史があり、浄水と関係ないメーカーの浄水ボトルよりも信頼があります。人気の理由の一つはそういったことも関係しているのではないかと思います。

その中で、浄水ボトルでいかにきれいな水になるのか一番大事部分はフィルターにあります。まずはボトルを見ていく前に、フィルターについてみていき、その後、実際にフィルターを通した水のおいしさなども比べていきたいと思います。

フィルターについて

ブリタもダフィも専用のフィルターを通すことで不純物を除去する仕組みです。ブリタは丸いフィルターでダフィはカートリッジ式という違いはありますが、フィルターを通すという仕組み自体は同じで、水道水に含まれる塩素などを除去してくれます。
ちなみにダフィでは塩素のみ除去できるとしか触れられていませんが、ブリタは塩素の他に、殺虫剤、除草剤、環境ホルモンなどの微量不純物なども除去できると記されているように、両者のフィルターには少し違いがあります。

ブリタは天然活性炭

ブリタのフィルター正面
ブリタのフィルター斜め

まず活性炭とは炭に無数の穴をあけたものです。その無数の小さな穴を通れるか通れないかで不純物を除去するフィルターとしての機能ができあがります。特徴としては水に溶けず、吸収速度にすぐれているといった面があるのでフィルターとしての素材に向いているようです。
原料には石炭、瀝青炭、ヤシ殻、マツ、竹、胡桃殻、杏子殻、おが屑などがあり、ブリタはヤシ殻の炭に無数の穴をあけた天然活性炭を使っています。

ダフィは炭素フィルター

ダフィのカートリッジ横
ダフィのカートリッジ上から

炭素フィルターは、活性炭を筒状に成型した液体ろ過用カートリッジフィルターとのことです。活性炭なので炭に穴を開けたもので、カートリッジに包まれているといった違いはありますが、ブリタと同じような仕組みのフィルターと思われます。何を原料にしているのかは記載されていないので残念ながら分かりません。

浄水された水の飲みやすさやおいしさ

一番気になる部分だと思われますが、実際にフィルターを通った水道水が浄水されているのかといった点に関しては確認するのは難しいと思うので、フィルターを通った水道水の味や飲みやすさなどを見ていきたいと思います。

ブリタのフィルターを通った水道水

ブリタは炭なので一番初めにフィルターを通したときに、黒ずんだ水が出てくるので少し驚きました。その後すぐに澄んだ水になるので問題はありませんが、まずはフィルターに水を通して洗う必要があるようです。
口コミなどではボトルのゴムの匂いがひどく、それが飲料にも映るといったものがありましたが、自分はそういった匂いは特に感じることなく、フィルターを通した水も問題なく飲むことができました。
比べるために直接水道水を飲んだ後、ブリタのボトルに入った飲料を飲むとほんの少し水道水もおいしくなっているように感じられます。

ダフィのフィルターを通った水道水

ダフィの炭素フィルターを通った水道水は自分にはくせが強くて飲むことができません。口コミなどではそういった感じを受けている人も少ないようですが、水道水を直接飲んだ方が変な匂いみたいなものがなく飲みやすいです。
少し時間が経てば癖もなくなるのかと思いましたが、そういったことでもないようで、一週間経過した後も依然くせがありました。もちろん、そのくせを感じない方もいるというのは理解できますが、自分には苦手な違和感がありました。

おいしいかどうかは分かりませんが、ブリタのフィルターを通った水道水はくせもなく飲むことができますが、ダフィの方は少しくせが強いように感じました。ブリタもダフィももう一つボトルの種類がありますが、フィルターは同じなので水のおいしさはボトルを変えても同じだと思います。

浄水関連については以上になりますが、ボトルとしての違いも比べてみたいと思います。

ブリタとダフィのボトル比較

それぞれのボトルの基本情報などはここでは省き、実際に使ってみた感想や気になった点などを中心に見ていきたいと思います。

デザイン

ブリタとダフィのボトル

デザインに関してはダフィのボトルは真ん中がしまった形状で、カートリッジもカラーリングされてとても可愛らしいフォルムをしていると思います。
ブリタはデザインにはあまり力を入れているようには見えず、あまりスタイリッシュではないように感じました。もちろん個人差があるので、ブリタのボトルも黒くかっこよさがあるのかもしれませんが、見られるといったことを意識されて、おしゃれに作られているのはダフィのように思いました。

フィルターの設置

ブリタのフィルターを設置
ダフィのカートリッジを設置

どちらもボトルへの設置の仕方は違いますが、特に迷うことなどなく簡単にできるような親切な設計になっています。ブリタはキャップに丸いフィルターを入れる所があり、ダフィはボトルとキャップの間にカートリッジを入れるような形になります。

耐久性など

凹んだダフィの水筒

耐久力などは長く使わなくては分からない部分です。ただダフィは質の良いポーランド産のPETを使用しているようですが、あまりにも柔らかく市販のペットボトルを持っているような感覚になります。下の方を押し込むと凹んだままになり、反発力もないようです。持った感じではブリタのボディはしっかりとしているように、あきらかにブリタのボトルのほうが耐久力を感じさせてくれます

飲み口や飲みやすさ

ブリタの飲み口
ダフィの飲み口

ブリタのフィルアンドゴー・アクティブとダフィのオリジナルはどちらもプッシュプルタイプの飲み口です。プッシュプルは飲み口を持ち上げることで飲料が出て押し込むとでなくなる仕様。ボトルはスクイズタイプとなり、ボディを押すことでも飲料を出すことができます。
こういったプッシュプルのような飲み口でないと、ボトルが間違って押されてしまった場合、スクイズボトルでは飲料が飛び出ますので、プッシュプルタイプのように押し込んでおけば飲料が出ない飲み口がマッチしています。

ブリタの飲み口を持ち上げる

飲みやすさとしてはどちらも変わりはないのですが、ダフィの方がボディは柔らかく押しやすさがありますし、ブリタはプッシュプルも持ち上げる時も少し硬いです。

持ちやすさ

手に持ったブリタの水筒
手に持ったダフィの水筒

どちらもプラスチックボトルなので軽量で持ちにくさはないと思います。ただ、ダフィは真ん中がしまっている形状で、こういったタイプの水筒はあまりなく、実際に持ってみた所では大変持ちやすいと感じました。上が膨らんでいて、指や手にかかるのでスルッと落ちることがないです。また、薄い作りなのか軽さも他の500mlプラスチックボトルに比べても軽量となっています。

サイズ感

ブリタのフィルアンドゴー・アクティブを500ml水筒と比較

ダフィのボトルは容量通りの大きさだと思いますが、ブリタのフィルアンドゴー・アクティブは600mlと400mlがあり、手元の600mlのボトルはかなり大きなサイズに見えてしまいます。フィルターを入れるために一つパーツを増やしているためもありますが、ブラックのボディも重々しさがあるように思います。
500mlのボトルとの比較になりますが、キャップなども大きく600ml以上に感じると思います。

キャップ

ブリタとダフィのキャップ

見ての通りですがブリタはプッシュプルにかぶせるキャップがあまりにも大きくすぎるような気がします。かぶせるとサイズも大きく見えますし、もう少し構造上小さいつくりではないと正直邪魔になります。

洗いやすさなど

ブリタのフィルアンドゴー・アクティブの洗い方

ブリタのフィルアンドゴー・アクティブにスポンジを入れる

どちらも広口ではありませんが、キャップユニットをとるとブリタの方が広く余裕があります。スポンジがすっぽりと入って底まで届く広さではありませんが、家庭用スポンジでもある程度は洗えるのではないかと思います。棒付きのスポンジならばどんなものでも入る広さがあり、底まできれいに洗えるのでしっかりと洗いたい場合は棒付きのスポンジがおすすめです。
また、食洗機にも対応していますが、水温を50度以下にする必要があるとのことで、耐熱は高くないプラスチックのようですので、やはり手洗いや棒付きを使うのが良いと思います。

ダフィのオリジナルは洗いにくい

狭口なダフィのボトル

ダフィはキャップユニットを取ると、細口で市販のペットボトルのような感じです。なので手洗いも棒付きスポンジでも洗えないので、オキシクリーンなどの漂白剤を使う必要があり、漬けておかなければならないので人によっては少し手間に感じるかもしれません。
ただ、ダフィはこちらのオリジナルは食洗機に対応していませんが、もう一つの浄水ボトル「ソリッド」はトライタン素材を使い耐熱性にも強く、食洗機にも対応しています。

ブリタも特別洗いやすいといったわけではないのですが、ダフィのオリジナルに比べたら洗いやすさは上だと思います。

まとめ・どちらを選ぶ?

以上です。ブリタとダフィの人気浄水ボトルを比べてきましたがいかがでしたでしょうか。浄水ボトルはリリースしているメーカーも少ないので、ほしいと思っても選択が少ないのが残念な所。ブリタとダフィにしてもどちらも良い面はありますが、そうでもない部分もあります。ただ、一番大事な浄水の部分に関しては、ブリタ・ダフィともに長年の浄水器をリリースしてきた信頼もありますので、この点に関してはやはり安心感があり、2社の製品を選びたい所ではあると思います。

どちらかを選ぶのなら自分ならブリタを選びます。ダフィのボトルはかわいさがあり、人前で使いやすいのですが、炭素フィルターが自分には合わなかったです。この匂いや味さえなければこちらを選択しやすいと思いますが、やはりおいしく飲みたい所なのでブリタが良いですね。
口コミではブリタもゴムの匂いがするといったことが言われますが、そんなことはないと思います。ただブリタはオフィスなどで使うにはボトルとしては少しデザインや使いにくいといった所もあり、こちらでは「フィルアンドゴー・アクティブ」を見てきましたが、オフィスなどで使う場合はフィルターは同じもう一つの「フィルアンドゴー」をおすすめします。

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