サーモスのコップ付き水筒「FFM-501」を使ってみた感想。良い点、悪い点など

サーモスのコップ付き水筒「FFM-501」を使ってみた感想。良い点、悪い点など

サーモスは多くの種類と容量の水筒をリリースされており、マグタイプが多いのですが、コップ付き水筒ももちろんリリースされています。その中で特にFFMシリーズが人気のようで、FFMは容量・カラーバリエーションにいくつかの種類があり、今回は500ml・マットブラックを購入したので、こちらを詳しく見ていきたいと思います。

基本情報

箱・本体・説明書

サーモスのステンレスボトルFFMシリーズは、限定モデルが多いコップ付きの水筒の中でこのサイズ感のものでは現在唯一のナンバリングモデルとなっている人気のボトルです。
サイズは350mlと500mlの2パターンがあり、350mlのカラーリングはパールホワイト・マットブラック・バーカンディー。500mlではマットブラック・バーカンディー・ミスティブルーと3種類がラインナップされています。
その他の基本仕様がこちら(500ml)

保温効力(6時間)74℃以上
保冷効力(6時間)10℃以下
口径(約cm)4
本体寸法/幅×奥行×高さ(約cm)6.5×6.5×23.5
本体重量(約kg)0.27

また、その他の特徴を以下まとめます。

・持ち運びしやすい軽量スリム
・ワンタッチでオープンする中せん
・フルオープンで注ぎやすい
・高い保冷保温力

などがコップ付き水筒FFMの基本的な仕様になります。ここではこれらに加えて、さらに気になったところなどを実際の製品を使って詳しく見ていきたいと思います。

パーツの確認

ボディ・中栓・コップと分解
中せんと二つのパッキン
中せん

各部は本体・中せん・コップの三つの構成。パーツは少ないですが、中せんは蓋とスクリューが一体型で分解はできず、また2つのパッキンがありなかなか複雑な作りになっています。

中せんを詳しく

中栓オープンボタン
オープンボタンを押してフタが空いた状態

中栓を上から見た画像になります。
真ん中のオレンジopenボタンを押すことで中せんの蓋を自動で開けることができます。後で確認しますが、大きく開き注ぎやすさもありそうですね。茶色の部分がふたぱっきん。真ん中の大きな穴が飲料が出てくる穴で、小さな穴が出をよくするための空気穴です。

中栓スクリュー
中せんのせんパッキン

こちらは中せんを下から見たものになります。
茶色の部分がせんパッキンですが、注ぎ口用と空気穴用の2つの穴が開いていて、直飲み用のパッキンと違いが作りも立体的で大きいです。

メリット

スマートな外観

ThermosFFM-501の外観
ThermosFFM-501を上から見る

ThermosFFM-501のマットブラック500mlの外観になります。前面下にThermosのロゴがあるだけで1面ブラックなシンプルなカラーリング。形状も歪みのないストレートな作りです。

表面はコーティングされているのかすべすべな触り心地。少し滑りやすいかもしれませんね。でもコップ付き500mlでは幅6cmと最もスリムなだけあり、細身でとても握りやすくなっています。

中栓のパッキンや分解のしやすさ

蓋とボディは問題ありませんが、特徴的なのは中せんになります。中せんはパッキンが2つあり、取り外しできます。

中せん蓋パッキンを外す

フタパッキンは飲み口と空気穴を塞ぐ突起があります。はめ方はこの突起とに合わせて被せるように取り付けます。

中せんパッキン

せんパッキンは凹凸に合わせて上からはめ込むように取り付けますが、フタ・せんのパッキンともに取りにくいや外しにくいといったことなくスムーズに行えます。また、中せんはスクリュー式で本体と取り付けます。

本体に中せんをはめる
蓋をもつ

少し気になるのが中せんは蓋とスクリュー部分が一体となっているので、例えばスクリューを強く締めすぎてしまった場合、中せんを回して取ろうと思ってフタをもって回そうとするとバキッといってしまう可能性があるので気をつけたいですね。蓋を締めた状態で回せば問題ありません。

小さくても飲みやすい蓋(コップ)について

ThermosFFM-501のコップ

コップは外側に向かって広くなっているので唇にフィットし飲みやすく、また、唇が触れる所だけポリエステルとなりステンレスの冷たさを感じないのもポイントです。

コップをボディに装着

ポリエステルの部分はコップを本体につけた時にも少し目立ちます。そしてコップ付きの水筒全般にいえますが、口をつける部分も外部に剥き出しになってしまっているので、汚れたカバンなどに入れていたり、落として汚してしまった場合は洗ってから使うようにしたいですね。
また開け閉めは時計回りとは逆に回転しておけますが、具合はだいたい一回転と半分で開け閉めできる標準的な回転数です。

注ぎやすさ

中せんのオープンボタン
中せんの蓋を開ける

コップの蓋を開けると中せんのopenボタンがあり、こちらを押すことで蓋が開きます。中せんの蓋はかなり大きな角度で開き、傾けてもその角度を保ってくれます。また蓋を閉めるとロックがかかり、openボタンを押さないと開くことがありません。

注ぎ口

注ぎ口はかなり尖っており、ゆっくり少しづつ注ぐこともできます。また、こちらに直接口をつけて飲むことも可能ですが、大きく開く蓋でもさすがに大きく傾けると鼻に少し当たりますし、尖りが口にフィットしないため無理ではないですが注ぎ口として使う方が向いています。

FFM501を持ってコップに注ぐ

実際に注いでみましたが、蓋が大きく開き、人によるかもしれませんがスリムなのでとても持ちやすく、軽量なのでかなり注ぎやすいと思います。これなら女性でも注ぎにくさはないと思われます。

洗いやすさは?

FFM501の口径

食洗機に対応しているモデルではないので、手洗いしたいですが口径が4cmなので食器用のスポンジで水筒内部を中を洗うのは難しいですね。流水洗いで物足りない場合は細めの棒付きスポンジで洗うか、水で薄めた酸素系漂白剤で内部に入れ、30分ぼどつけて洗浄しましょう。

撥水力

こちらは水を入れて出し、一回振っただけの状態です。分かりにくいのですが、ほとんど内部に水は残っていなく撥水性がものすごく高いです。これならばすすぎ洗いで十分のような気がします。

中せん・パッキンを家庭用洗剤で洗う

中せんとコップ蓋はスポンジを使って食器用洗剤で洗うのが推奨されています。
お手入れに関しては説明書に詳しく乗っていますので、載せておきます。

説明書のお手入れ方法

撥水性の高さはありますが、時間が経つほどコーティングは弱くなり、かなり水が残るようになりました。パーツの多さや細口といった点があり、総合して洗いやすさはあまりない水筒だと思います。

保冷力は?

サーモスは保冷保温力に優れていることは広く知られていますね。ここでは保冷力を見て、どれだけ内部の温度を逃がさないかを見ていきますので、保温力にも通じると思います。
こちらのFFM-501では保冷効力(6時間):10度以下に保つことができると仕様にはかいてありますが、これは4度以下の冷水を入れた場合のことになります。

温度計を入れたFFM-501と時計20:06
温度2度の水温系

現在2度の冷水を8時間後にもう一度測ります。

温度計を入れたFFM-501と時計02:13
温度9度の水温系

8時間後に測ったところしっかりと9℃でした。保冷保温に関してはさすがサーモスで問題はないようです。

デメリット

最後にデメリット部分を見ていこうと思いますが、自分が思う部分と、口コミで言われている部分の両方を見ていこうと思います。

コップ付きで注ぎ用の中せんがあるので、マグボトルのように栓付きの蓋とボトルといった単純な構造というわけにはいかずに、複雑な構造でパーツも多くなっています。パッキンは一般的な巻き付けるように装着するのではなく、はめるタイプで取り付けしやすいといった良さがありますが、やはりパーツが多い分、中栓に関しては少し洗いにくさがあると思います。
また、先にも触れましたが、中栓の蓋が衝撃に弱わそうといった点も少し気になりました。

口コミから見るデメリット

amazonではFFMは人気があるので大量の口コミがあり、そのほとんどが良いものですが、4%ぐらいが否定的なコメントがあります。その中で多いのが保温効力がない、漏れる、匂いが取れないといったものです。

まず保温保冷効力がないという口コミは1600ほどある内の2つくらいで少ないです。製造した水筒の何パーセントかは真空構造に問題が出てしまい、本当に保冷保温効力がないものもできてしまうことがありますので、本当に問題がある水筒なのかもしれません。実際に自分で試したFFMでは保冷保温効力は高かったです。

やはり気になるのは漏れるといった口コミです。

コップ付きの宿命だが、飲んだ後コップを戻すことにより、次に開けた時、コップに付いていた液体がこぼれる。

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購入の数ヶ月後ですが、漏れます。カバンの中、濡れます。注ぐ時に漏れて火傷しそうです。
ワンタッチ機構など興味ありませんでしたが、コップ付きがこのタイプしか見当たらなくて購入しました。ワンタッチで蓋が開かなくて良いのでは?複雑な機構で漏れるくらいなら、昔ながらのシンプル構造で良いのでは?
なぜ漏れるのか検証してみたくて振ってみました。振ってるはなからビチャビチャと漏れていました。

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漏れるといっている口コミには2種類あり、コップをするときに残ったコップ内に本の少し残った飲料が垂れるといったもの、単純に漏れるといったものになります。

まず、コップは画像のように水切れがとても良いです。しっかりと最後まで飲めば、水が垂れるほどコップ内に水残りません。実際にコップに飲料を入れて飲んだ後、コップをはめてもたれてくることはないです。

また、普通に漏れると言った点に関し、ボトルに水を入れて逆さにして振っても漏れることはありません。実際に飲料を入れてバッグで持ち運んでいましたが、漏れていたことはありませんでした。

口コミには漏れるといったものがいくつかありましたが、自分が使っているFFMではそういったことはありませんでした。コップを嵌めるときに漏れるといったものはコップ内にかなり飲料を残していた可能性がありますし、普通にバッグに入れて漏れていたというものはパッキンの不良か付け間違いといった可能性もあるので、真実は分かりませんが、実験した通り漏れませんので気にすることはないように思います。

まとめ

ここまでサーモスのFFM-501を見てきましたがいかがでしたでしょうか。保冷保温力、スリム軽量など多くの良いところがありましたが、あまり良くない点も見受けられたので、良い点と悪い点をまとめてみたいと思います。

良い点

  • 重量などの基本性能が優れている
  • 保冷保温力が高い
  • 蓋がワンタッチオープンで開けやすく、スリム軽量で注ぎやすい
  • 中せんの作りがしっかりとしている
  • パッキンが着脱しやすい
  • コップの形状や飲み口が飲みやすい
  • デザインがシック
  • 軽量・スリムで持ちやすく持ち運びもしやすい

悪い点

  • どのコップ付き水筒でも同じなので悪い点か分かりませんが、コップの飲み口外側がむき出しなので清潔感はない
  • 中栓の蓋がせんと一体となっており、その蓋が少しの力で壊れやすそう

以上になります。悪い点もいちゃもんレベルで、サーモスらしい質の高い水筒だと思います。

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