ナルゲンと言えば研究用のボトルとして作られ、耐久性や耐熱性、耐薬品性に優れていたために、研究用としてだけではなく一般的にも使われるようになったボトルです。素材にトライタンを使っていることが特徴で、質がよく使いやすさもあり、プラスチックボトルを代表するような水筒となっています。
ここではそのナルゲンの代名詞とでもいえるトライタンを使ったカラーボトルを詳しく見ていきたいと思います。
基本データや各部を詳しく
ナルゲンにはさまざまなボトルがありますが、そのほとんどがトライタンが使われており、その中でもこちらのトライタンボトルはナルゲンの定番と言える代表的な水筒です。まずは基本的な使用や各パーツを詳しく見ていきたいと思います。
基本的な仕様
ブランド | Nalgen(ナルゲン) |
名前 | nalgene(ナルゲン) カラーボトル 広口0.5L トライタンボトル |
サイズ | 18×10×6.5cm (500ml) |
容量 | 500ml / 1L / 1.5L |
耐熱温度 | 本体/100℃ キャップ/120℃ |
耐冷温度 | 本体/-20℃ キャップ/0℃ |
口径 | 4.5cm(500ml) |
カラー | 複数 |
耐熱温度が本体100℃、キャップが120℃と熱に対してとても強いので、プラスチックボトルながら食洗機に入れて洗うことができるのが大きなメリットです。口径も広口とは言え4.5cmなので、洗いやすさにつながる大きさではないので、食洗機に対応できる耐熱温度が高いのはとても良い特徴のように思います。
ナルゲンボトルのキャップはループ付きとフラット、OTFといった種類がありそれぞれの容量のボトルに対応していますが、500mlではループキャップのみとなります。500mlは水筒では最も需要も多い容量ですし、ナルゲンのボトルでも500mlのこちらのループキャップが一番多く定番となっています。
パーツはキャップとボディのみ
パーツは少なくキャップとボディのみになります。パッキンがないこともナルゲンボトルの特徴で、ないことで管理がとても楽になっています。実際に使って見ないと分かりにくいのですが、洗浄する際にもパッキンがないのはかなり楽で、着脱する手間がないのはかなり快適です。
ボディとがっちりとかみ合うキャップ
キャップはネジ式の回転して開閉するタイプです。パッキンがないので、ネジは通常の水筒よりも鋭利でキャップとがっちりとかみ合います。ボディとはループで繋がっているので、蓋を落とすといったことがないのは良いのではないでしょうか。
また、開閉に関してはここまでといった区切りがなく、どこまでも回して締めることができるタイプですので、おもい切り締めればバッグなどに入れて持ち運ぶ際にも安心です。
きれいなボディ
ボディはトライタン樹脂素材のプラスチック製。持って見ると厚みが感じられ、凹むことなくかなりしっかりとしていることが分かります。また、耐久性がありながら、トライタンの特徴でもあるガラスのようにきれいといったこともあり、こちらのボトルもかなり使っていますが、たしかにキズなども付きにくくきれいな状態を保っています。
キャップに関しては特別にもろいといったわけではないですが、傷がついたり塗装が剥げるといった部分もあります。
ozとmlの2通りの目盛り表記
目盛りはmlとozの2種類で記されています。mlは200ml・300ml・400ml。ozは4・6・8・10・12・14。日本人にはoz表記は余りなじみがなく、分かりにくいと思いますがml表記もあるので助かります。ただ、200mlからですし、おそらく満タンが500だとは思うのですが、どこまでで500 mlなのか表記は欲しかったかもしれません。
指にかけて持ち運べるループ
ループに関しては他のメーカーのボトルでも似たような仕様のものがありますが、柔らかさが少し足りない硬めのループとなっています。もちろん蓋を回してもループに影響がないような作りになっていますが、少しチープ感があるような気がします。
また、取り外すことはできますが、あまり親切な設計ではなく上に向かて力ずくで引き抜く方法になり、何回も取り外すと壊れる原因にもなるのではないかと思いますが、キャップとボトルをつなぐループがあることで、キャップを片手で持たなくてよいといったメリットなどが多くあります。
実際に使って見た感想
500mlのナルゲントライタンボトルを使った感想になりますが、ナルゲン他容量に関しても通じる部分になりますので、容量違いのボトルに関しても参考になるようにしたいと思います。
綺麗でかわいらしい見た目
プラスチックが澄んだきれいなトライタン素材なので、清潔でおしゃれなボトルに見えます。画像は使い込んでいて少しくすんでしまってはいますが、まあ大丈夫です。またキャップは他の種類もありますが、ループキャップはちょこんと横に丸を作り、かわいさもあるのではないでしょうか。メモリもこだわりがあり、研究用ボトルの名残を残しているようで、メモリがあることでデザイン的に良いバランスになっているのではないかと思います。
凸凹が唇に当たる飲み口
広口といった部分に関しては飲みやすさがありますが、近年の飲みやすいプラスチック水筒に比べると少し残念な部分もあります。凸凹のネジが飲み口の上の方にあるので、どの部分で飲んでもネジが口に当たってしまいますし、広口ですが、ボトルを傾けると鼻に当たってしまいます。なので飲み心地が快適かと言えばそこまでではないですね。ただ飲みにくいわけではないです。
ループで持ち運びしやすく
ボディは一般的な筒形で指や手への掛かりがないので、持ち上げる際には特別持ちやすさがあるとは思いませんが、プラスチックで軽量ですし、広口ですがそこまで太いボトルではないので、持ちにくいといったほどではないと思います。
しかし、ループがあり、持ち運ぶ時にはこちらに指を掛けることができるので、短い距離の持ち運びはしやすくなっています。
蓋の重みで安定感にかける
ナルゲンボトルのループキャップで唯一残念な部分が安定感になると思います。キャップがループで繋がっていますので、蓋の重さで空の状態のボトルでは倒れてしまうことがあります。慣れればうまいこと倒れないようにできるのですが、飲料を入れる際には少し片手で蓋を持つなど工夫が必要になります。
質の良いプラスチックで耐久力が抜群
2年近く使ってきてもボトル表面に傷などはついておらず、耐久力は優れていると思います。ボトルは厚みがあり、トライタンはとても強い耐久力があるのは証明済みですので問題はないとは思います。また、キャップに関しては特にループ部分は壊れそうではあるのですが、壊れてはいません。自分はあまりループごと引っ張るようにして外さないので、使い方にもよる部分だとは思います。
500mlとしては少し小さいサイズ感
同じ500mlの水筒と比べて見ましたが、取り立ててサイズに特徴があるボトルではないです。500のわりに小さいであったり大きいといったことはないような気もしますが、ナルゲンの場合500mlの飲料を入れるとこぼれるほどピッタリになり、余裕のあるつくりではないので小さい作りのはずです。これは容量の違うナルゲンボトルに関しても同じではないかと思われます。
プラスチックでも匂い映りはしにくい
購入したばかりのころは内部のゴムっぽい匂いが強かったのですが、それは次第に消えるので問題はないと思います。ただトライタンは匂い映りもしにくいといったことも言われていましたが、確かに匂いが映りにくいのですが、まったく映らないわけではないです。
ドクターペッパーを入れたら洗っても残りました。しかし、他のプラスチックボトルよりは映りにくいような気もします。まったく映らないわけではないといった感じです。
パッキンがないので洗いやすい
広口ですがスポンジをボトル底まで届かせてゴシゴシと洗える広さはありません。500mlより大きな1Lサイズでも手を中に入れることはできないようです。しかし、食洗機で洗うことができるので、手を入れて洗えなくても問題はありませんが、自分は水しか入れないようにしているので基本は手洗いで、一週間に一回位の間隔でオキシクリーンで洗うようにしています。ボトルブラシで洗うのも良いと思われます。
手洗いの場合は広口なので飲み口は洗いやすく、キャップは栓がありませんので細い溝などなくきれいに洗うことができます。ループは外した方が洗いやすいですが、付けたままでも不憫は感じません。また、やはりパッキンがないことで、洗うパーツが少ないので楽な面が一番の特徴だと思えます。
漏れ
ナルゲンボトルはパッキンないながらも漏れがなく、密閉性が高いことが大きな特徴になっています。パッキンは接合部の密閉性を高めるためにあるものですが、それがないにも関わらずに高い密閉性を作れるのは当時は画期的であったようです。近年ではパッキンのない水筒も増えてはいますが、それでもパッキンがないことで密閉性に問題がある水筒もあり、ナルゲンボトルの密閉性は漏れも起こらない優秀なボトルになっています。
自分も長いこと使っていますが、バッグに入れて持ち運んでも思い切り振ったりしても漏れは起こっていません。やはりパッキンがないシンプル構造なことで、パッキンのつけ忘れやズレによる漏れを防げるのも大きいといった印象があります。
口コミからみるデメリット
ナルゲンボトルは口コミの多さに比べて批判的なレビューは本当に少ないです。それだけ優秀なボトルであるということなのですが、それでも中には批判的なものもありましたので、いくつか見ていきたいと思います。
500mlではない
以前買った1lのは、良かったので、0.5lも買っけど…0.4しか入らない。ギリギリやると、なんと入る程度。がっかりです。
サイズが、納得出来ない
あまりしっかりと500mlを入れるといったことがなかったので、500mlを測りボトルに入れてみたところほぼ満タンになりました。画像は分かりにくいのですが、ザバスのメモリでしっかり500mlを測り水を入れ、それをナルゲンに入れてみました。
500mlを入れることができないわけではないですが、溢れるくらいの満タンになります。それが嫌な場合やぴったり500mlが必要といった場合は使わない方がよいかもしれません。ただ、キャップに栓がないので満タンに入れて蓋を閉めても漏れずに入れることが可能です。なので、500mlが入らないといったわけではありません。
傷がついている
商品開けてビックリ
ヒビ割れみたいな縦の傷が2本
傷だらけにヒビ割れみたいな縦の傷が2本
水を入れて漏れてないけど、これは酷すぎる
いくつか購入した所、傷がついて送られてきたといったものがありました。ナルゲンボトルはフィルムにまかれただけで、頑丈な箱に入って送られてくるわけではないので、運送の途中で強い衝撃が加わってといったことも考えられます。しかし、トライタンはとても衝撃に強いので、配達中の衝撃により傷がつくことはあまり考えられず、製造時の不良も考えられます。ただ、500も口コミがある中で、この傷に関してのレビューは3つくらいなので、とても稀な現象だと思います。
匂いがある
熱湯入れて脱臭してもダメでした。お茶とかスポーツドリンク入れる人は気にならないかもしれないですが、水派の自分にはどうにも厳しいです。行動食入れとして使ってます。ボトル自体は水漏れしなくて優秀なので用途次第かと。水を持ち運ぶならSIGGをお勧めします。
水が臭くなります
こちらもいくつかありましたが、確かに匂いが気になるときはありますが、それはオキシクリーンで洗った後や、匂いが付いたジュースを入れた後のことで、プラスチック水筒なら良くあることです。ステンレスやアルミなどの金属製水筒に比べると匂いが付いてしまうことが多いかもしれませんが、プラスチックの水筒は軽量さなどのメリットがあり、特別ナルゲンが匂いが気になるわけではなく慣れている人ならば問題はないと思われます。
まとめ。メリットとデメリット
いかがでしたでしょうか。ここまで詳しくナルゲンボトルを見てきましたが、良い所も悪い所もありましたので、最後にナルゲンボトルを使う上でのメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。
メリット
多くのメリットがありますが、中でも特に良いのがトライタンを使ってプラスチックの質が良いのと、パッキンがなく手間が少ないといった点が大きいのではないかと思います。
- パッキンがなくパーツが少ないの手間が少ない
- パッキンがなくても密閉性が高く漏れがない
- 素材にトライタンを使い、耐久性が高くいつまでもボトルがきれい
- 耐熱性が高く食洗機にかけて洗える
- 広口で飲みやすく飲み口を洗いやすい
- ループキャップで短い距離を持ち運びやすい
- メモリがしっかり栓が引かれ見やすい
デメリット
また、デメリットとしてはループがあることで持ち運びしやすいといったメリットもありますが、蓋の重みで倒れやすいといった点のみが気になります。
- ループキャップがあるのでボトルが空だと倒れやすい
- 500ml入れるの場合は満タンになる
以上です。多くのメリットがあり、多くの方に使用されているナルゲンボトルですが、やはり噂通りの質の良いボトルであると思います。参考にしていただけたらと思います。