水筒を楽に素早く乾かす方法まとめ。乾きやすいボトルやアイテムなど

             
  • 2023.11.17 / 更新:2024.05.01
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水筒を楽に素早く乾かす方法まとめ。乾きやすいボトルやアイテムなど

水筒は洗浄したらそれで終わりではなく、内部の水を乾かさなくてはなりませんが、乾燥機にも入れることができませんし乾かしにくい容器なのかもしれません。急いでいるときなどには早く乾かしたいと思うこともあり、そのためにはキッチンペーパーを入れて拭いたり、ドライヤーを使ったりといったことをして早く乾かすためには手間がかかります。

ここではそういった面倒な手間を掛けず、早く乾かす方法などを紹介していきたいと思いますが、まずはそもそも洗浄後にボトル内に残った水滴を乾かす必要があるのかを見ていきたいと思います。

洗浄後の水筒をしっかりと乾かさなければいけない理由

洗浄後にしっかりとボトル内部の水分を乾かさなくてはならない理由として、水筒内部に水分を残した状態で蓋を締めてしまうと、ボトル内に雑菌が繁殖することが挙げられます。水筒は直に口を付けて飲む容器なので、口内にある多くの雑菌がボトル内部に入ることがあり、清潔に保つのは難しい容器ではあるのですが、水分により多くの雑菌が沸きやすくなるようです。

常温に置いていた 開封したり口をつけたりした水を常温放置すると、より腐りやすくなる恐れがあります。 多くの細菌は20~50度の温度帯で増殖しやすい

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大型の水筒でゆうゆうとボトル内に手が入るタイプならば、簡単に手を入れて内部の水滴を拭けるかもしれませんが、大抵の水筒はそういった作りをしていません。
内部を手で洗えずに清潔に保ちにくい水筒なので、きれいに洗ったつもりでも雑菌などが残ってしまう場合もあり、その状態で水滴などの水分を残してしまうと内部に残った雑菌が繁殖てしまう可能性があります。その容器に飲料を入れれば、雑菌がたっぷりと繁殖した容器の飲み物を飲むことになり、体調不良の要因になりかねませんので気を付けないといけませんね。

なので、しっかりとボトル内部を乾かさなければならないのですが、そのための方法として
・お湯を使う
・水筒の特徴として撥水性の高い水筒を選ぶ
・乾燥スティック・スタンドなどのアイテムを使う

以上の3つの対処法をそれぞれ紹介していきたいと思います。

お湯を使う

まずは水筒を洗う際におすすめなのがお湯を使うことです。

お湯をコップに入れる

一般的にお湯は水を40度以上に温めたものを言い、100度前後を熱湯と呼ぶそうです。ここでは40度以上60度未満あたりのお湯を対象にしていますが、水とお湯の特徴は以下の通りです。

水は温度が高くなると膨張して密度が小さくなるため、お湯は軽く、冷水は重いです。水とお湯はすぐには混ざらず、お湯は軽いために上のほうにきます。

比重計を使って水の密度を比較する

お湯は軽いということは動きやすくなりますので水切りがよくなり、ボトルを振れば多くの残った水滴を勢いで外に出すことができます。さらに密度が小さいので蒸発もしやすく、当然乾きも早くなりまので、どうせ洗浄するなら水を使うよりもお湯で洗うほうが断然良いことが分かると思います。

ボトル内部が乾きやすい水筒を選ぶ

水筒には一つ一つさまざまな特徴がありますが、その中でも撥水性の高さや口の広さは内部が渇きやすい特徴を持ちますので紹介していきたいと思います。

撥水力の高い

撥水性の高いボトルの内部

ステンレス水筒は内部の撥水性を高めるためにコーティングがされているものが多いです。撥水性が高い水筒は洗浄した後もほとんど水滴が残らないといったメリットがあり、乾かす時間もかなり少なくなります。

コーティングに関しては各社さまざまに採用しているものが違うのですが、まず良くあるコーティングで撥水性が高いのがフッ素コーティングになります。象印などの大手でも採用されており撥水性が高いですし、長持ちする印象があります。
ただ、タイガーなどのように、フッ素コーティングは永遠に残る物質ということで環境にやさしくないために採用せずに独自の技術により、内部の撥水性を高めているメーカーもあります。ちなみにタイガーのスーパークリーン+はとても撥水性が高いです。
また、京セラのセラミックコーティングもおすすめです。洗った後に水滴は残らず乾かす時間も必要ないほどです。

水滴を残したくないといった場合には、こういったコーティングにも目を向けて見るのも良い方法の一つと思われます。

広い口の水筒

口の広い水筒

これは経験になりますが、口の狭いボトルより広いボトルの方が乾きが早いような気がします。ペットボトルのような口の水筒ではなかなか乾かなかった経験がありますが、蒸発する水の逃げ道が小さくなりますし当然のことだとは思います。
ただ、ペットボトルほどの小さな口の水筒は少ないですし、そういった特殊な水筒でない限りは特別に意識する必要もないかもしれません。

以上が水筒に水滴を残さない対策になりますが、「口が広く撥水性の高い」水筒は乾きやすい特徴がありますので、具体的にそういった特徴を持つ水筒を見ていきたいと思います。

撥水性が高く広口な乾きやすい水筒

京セラのセラミックコーティング、象印のフッ素コーティングは撥水性も高く乾きやすい水筒となっています。

京セラ セラミックマグボトル

京セラのセラミックマグボトル

京セラはセラミックに関して高い技術を持ち、関連のアイテムを多くリリースされていますが水筒もあり、内部にセラミックコーティングを施したものを発売されています。
京セラのセラミックだけあり、撥水性の高さは他の水筒には見られないほど。とても高く水分が内部に残りません。広口とは言えませんが、平均的な口の広さがあります。これだけ撥水性が高ければ口の広さは関係ないかもしれません。とにかく乾きやすい水筒であることは間違いないですね。

容量:350ml / 500ml

関連:セラミック加工の水筒とは?京セラのマグボトルを使った感想など。

象印のキャリータンブラー

象印のキャリータンブラー

象印のキャリータンブラーは、持ち歩くことができるタンブラーのコンセプトを持つ水筒です。タンブラーのように広口で飲みやすく、ゆったりと飲み物を楽しむことができますので広口なのはもちろんなのですが、さらに内部のコーティングにフッ素コーティングを施しています。
フッ素コーティングは一般的に浸透して多くの製品に採用されているコーティングで、撥水性がとても高いので、キャリータンブラーは広口でありながら撥水性も高く、早く乾かすことにマッチした水筒となります。

容量:300ml / 400ml

関連:象印のキャリータンブラーを使ってみた感想。漏れは?洗いやすさは?

お湯を使う、乾きやすい水筒を選ぶといった所は乾かすためにアイテムを使う必要がなく、乾かす行為をする以前の問題になりますが、一番効果的です。特に撥水性の高さのある水筒ならば乾かす必要もないほどなので、是非注目して損はない所だと思われます。

ここからはアイテムをつかった乾かし方をみていきますが、ボトルにスティックを入れる、スタンドにかけるといった乾かし方は手間も少ないのでおすすめです。

ボトル乾燥スティックを使う

ボトル乾燥スティックは、洗浄した後のボトルにスティックを入れておくだけで、内部を乾燥させて水分をなくすことがアイテムです。スティックを入れておくだけなのでとても楽で、製品にもよりますが比較的乾きも早いようです。シリコンなどでカバーされて、ボトル内部を傷つけないといった工夫もされています。
素材に使われる珪藻土(けいそうど)などの、多孔質であり水や空気を吸収する特性を生かしたものもありますが、マーナのエコカラットは珪藻土の5倍の速さで乾かすことができるそうです。

マーナ (marna) エコカラット ボトル乾燥スティック

マーナのエコカラット

マーナのボトル乾燥スティック「エコカラット」は、LIXILが開発した多孔質セラミックを素材としたスティックで、ボトルに入れるだけで内部の水分を乾燥させてなくしてくれます。こちらの素材は珪藻土の5倍の吸収力があり、逆さにしたボトルが水分をなくすのに7時間かかる所、エコカラットなら3時間で速乾させることができます。
水筒の水分を吸収した後は、エコカラットに水分が映っていますので、再度使う時のために乾かす必要がありますが、上部にリングが付いていますのでかけて収納させておけば渇きやすくもなります。

スケーター (skater) 珪藻土 水筒 ボトル 乾燥 スティック

スケーターの珪藻土スティックボトル

こちらは珪藻土を使ったスケーターのボトル乾燥スティックになります。珪藻土は藻類の一種で最大の特徴は多孔質であること。単位体積当たりの表面積が大きく、気体、液体などの分子やイオンの吸着性が高いといった特徴を持ちます。
そのため、ボトル内部の水分を吸収して乾かすためのスティックの素材に珪藻土が使われます。スケータのスティックは上部にフックが付いているのが特徴的、スティックのサイズが縦20cmなので、それより長さがあるボトルの場合は淵にフックを掛けて使うことができます。

スタンドを使う

ボトルスタンドは洗浄後に水筒を立てかけるだけで乾燥させることができるので、一般的で楽な乾かし方です。置き場所を確保でき、下向きに掛けておけるので清潔でもあります。
製品数も多いですが、どれも同じではなくデザインの特徴はそれぞれ。立てかけることができるボトル数の違いやサイズなども違いもあり、また、使っている素材により乾かす速度も違いますので、ここでは立てかけて、なるべく早く乾かせるものを選びたいと思います。

多孔質セラミック ステンレス ボトル ドライヤー

多孔質セラミックボトルスタンド

吸湿効果のある多孔質セラミックボールを内蔵したボトルスタンド。見た通り多数の小さな穴が空いた状態の多孔質です。セラミックは無機物を加熱処理して焼き固めた物質で、使われた無機質によりその特徴も変わってくるものだと思いますが、多孔質セラミックもLIXILが開発した吸収性の高さがある素材となっているようです。
スティックは取り外し可能なので、雑菌が貯まりやすそうなコンパクト水受けもきれいに洗うことができます。

マーナ (marna) ポリプロピレン ボトル水切りスタンド

マーナの水切りボトルスタンド

ツリー状に広がったマーナの水切りスタンド。デザインはスタイリッシュですが、枝がありパッキンなどのパーツが多いボトルでもすべてかけることができる機能性の高さもあります。スタンドの素材に渇きやすい素材を使っているわけではありませんが、いろいろなパーツを掛けることでパッキンや蓋などもしっかりと乾かすことができ、清潔に使うことができます。
使わない時は畳むことができるので、収納にも困らず邪魔になりません。

IMA 珪藻土水切りボトルスタンド 

IMA珪藻土ボトルスタンド

こちらは珪藻土を使った水切りスタンドになります。珪藻土は多孔質で吸収性の高い物質なので、ステンレスやプラスチックのスタンドよりも渇きやすいと思われます。ただ、こちらはペットボトルサイズでつくられているため、見た通りスタンドも低いですし、口の広いステンレスボトルなどをいくつも乾かそうとすると使いにくいかもしれません。

蝶プラ工業 メリー コップホルダー

三又の先端で安定感抜群な蝶プラ工業のメリーコップホルダー。珪藻土などを素材に使っているわけではないので特別に乾きやすいといったわけはないですが、多くのボトルを収納でき、さらにスタンド先端が三又となっているために安定感も清潔に使える特徴があります。
さらになんといっても伸縮可能で、狭い場所にも設置しやすいく、使わない時は畳んで収納できるといった多くのメリットのあるホルダーとなっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。水筒の乾かし方も様々で、アイテムを使った場合は珪藻土や多孔質セラミックなどの吸収性の高い素材をつかったものがより乾きやすいです。
ただ、まずは水筒内部をしっかりと洗い、内部に雑菌を残さないことが大事になると思います。しっかり乾かし、水分を残さないことで雑菌の繁殖を抑えることができますが、まずは雑菌を無くすことに努めるのが大事ですね。
また、お湯を使う、撥水性の高い水筒を選ぶといった所は特別に乾かすことを目的にしたものではなくても、効果的なので特に選択したい所ではあります。
以上です。参考にしていただけたらと思います。

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