軍関連で使われていたものや、ミリタリー調のアイテムは独特なかっこよさがあり、ファッションの一部として扱われて割と一般的デザインです。水筒に関しては、軍で使われていたレプリカなどが販売され、キャンプやサバゲーなどで使う際には最適な作りとなっており、ファッションとしてはもちろん、シーンにより機能性でも人気の水筒となっています。
さまざまな素材で作られたものがあり、それぞれ特徴もありますので、ここでは素材別に分けておすすめの軍用水筒を紹介させていただきたいと思います。
軍用水筒の特徴と魅力
軍関連で使われていたミリタリー水筒の素材にはアルミ、形状は丸、飲み口は小さい、といった特徴を持ちます。多くの人が軍用水筒として思い浮かべるのもそういった水筒になるのではないでしょうか。ここではそういった最も一般的な軍用水筒の特徴を詳しく見ていきたいと思います。
アルミ素材は軽量
金属としてのアルミの特徴は多いのですが、軍用水筒に使われる場合に限ったものとしては、やはり軽量の特徴が大きいです。水筒を持って軍で行動するとなると、少しでも軽量の方が動きやすく邪魔になりません。水筒は保冷保温効力の高いステンレス素材のものが多いのですが、比べてみると実際にアルミ水筒の方がかなり軽量なのが分かります。やはり命のかかった場面では保冷保温効力よりも、動きやすい軽量さに重点を置くのは当然ですね。
また、現代では考えられないことかもしれませんが、直接火にかけることができる点も大きかったようで、内部の飲料を煮沸できたり、サバイバル環境で活きる素材としても、アルミ製は軍用に向いていたようです。
丸い形状で壊れにくい
丸く角がないのは何かに無駄にぶつけることがなく、引っかかることもなくなりますので、動いている時に少しでも邪魔になりにくくなります。さらに、水筒を落としてた場合、角から落ちるとその角の一転に重力がかかるために壊れやすくなり、丸みがある方が柔軟です。
また、素材にアルミを使っている場合、ステンレスなどに比べてアルミは柔らかいです。「柔らかいということはダイヤモンドよりも壊れない」といったことが言われるように、柔らかい上に丸みも加わり、より壊れにくくなる特徴があります。
動きながらでも飲みやすい小さい飲み口
飲み口が小さいのは丸い形状であるからではなく、動きながらでも飲むことができるためだと思われます。大きい飲み口では動きながら飲む場合は揺れてこぼれやすくなりますが、小さいなら出口が少ないためにこぼれる割合も低くなります。戦場では水は貴重になりますから、少しでもロスなく使うことは大事になるのだと思います。
もっとも一般的な軍用水筒の特徴を見てきましたが、軍で使われるためのしっかりとしたそれなりの理由があることが分かりますね。ただ、現在では上記で見てきたような特徴以外の軍用水筒ものもありますので、選び方も見ていきたいと思います。
選び方
水筒を選ぶ際にはサイズ、容量、保冷保温効力、重量、洗いやすさなど多くの考慮する点があり、それは軍用水筒でももちろん同じ。ただ、軍用の場合は丸みがあり、飲み口は小さいといった特徴は共通するところが多いので、形状による特徴は同じになってしまいます。
しかし、本物の軍用水筒にはアルミが多いですが、使われる素材は他にもあり、ミリタリー調水筒も含めると素材は豊富です。なので、素材の特徴を考えて選ぶことでよりその水筒を理解することができて、使いやすさも増すのではないかと思いますので、使われている素材に分けておすすめの水筒を紹介していきたいと思います。
本格アルミ製
アルミは他の金属に比べて軽く柔らかいといった特徴があり、軍用としては最適な素材のように思われますが、ただ日常に使う水筒としてはやはり保冷保温力がないといった点は、使いにくさを感じるのではないかと思います。
軽いといった特徴はキャンプやアウトドアでも向いていますが、命がかかった場面でない場合、保冷保温効力のない特徴に関してはやはり使いにくいのかもしれません。
Rothco G.I. スタイル アルミニウム キャンティーン
ROTHCO(ロスコ)のG.Iスタイルの軍用水筒。1953年設立のロスコは、ミリタリー関連のウェアやバッグをリリースしてきた老舗。こちらの水筒は、第2次大戦中の陸軍の兵隊が持っていたものと同じに作られているようです。ロゴなどなにもプリントされておらず、アルミがむき出し、ボディと繋がれたチェーンなども軍用感があり良いですね。使っていくことで良い味がでてくるのではないでしょうか。
容量:1クォート
DSFHKUYB 1Lフルミリタリーアルミ本物のミリタリーウォーターボトル陸軍水筒
トップクラスの軍事アルミ合金を使用して、本物の軍事で使われていた水筒を模して造られた陸軍ボトルです。迷彩のカバーがされていますが、ボトルはアルミがむき出しになってはおらず、ゴムコーティングが施され、カバーがなくてもすべらず持ちやすい仕様となっています。中のボトルは陸軍グリーンとなっています。
容量:1L
アルミ製ミリタリーキャンティーン 軍用専用ストラップ付き 屋外軍用ボトル
軍用というと米軍を思い浮かべますが、こちらは旧日本軍で使われていた水筒を模したモデルとなっています。ボトルもですが、ショルダーも簡易的で雰囲気が出ていて渋いですね。ボトルの特徴としては飲み口が極端に小さくなっているようですので、加えて飲め、動きながらでも飲みやすそうです。
容量:1L / 1.5L / 2L / 2.5L / 3L
直火も大丈夫なチタン製
チタン製の軍用水筒はかなり少ないです。チタンの特徴として軽く、耐食性の他、鉄の半分の比重で鋼に匹敵するほどの強度があります。アルミが柔らかさを持たせて、壊れることを防ぐに反して、チタンは高い強度で壊れにくさを実現させています。
製品にもよりますが、熱伝導率が低く燃えにくい素材でもありますので、直接火にかけても問題ないものが多いです。
Boundless Voyage チタン ミリタリーキャンティーン
無骨感が溢れるチタン製のキャンティーン。何かにぶつけても変形しにくいチタンという合金らしいデザインの水筒ですが、実際に軍隊で使われていた形状を模して造られているとのことです。持ち運びに便利な専用収納ケース付きで、同じ素材で作られているハンゴウとのセットもリリースされています。
容量:1100ml
Jolmo Lander チタンキャンティーンクッカー
チタンのボトルだけではなく、飯盒などのクッカーもセットになったアイテムです。ミリタリー感のあるカモフラ柄のポーチも付属するようですが、背負うこともできるスタイルがかっこいいです。キャンプではもちろん、ツーリングなどに持っていくのも良さそうですね。
容量:-
軽量さが魅力なプラスチック製
プラスチックの特徴としては金属では実現できない軽量さがあります。柔らかい素材でもあり、軍用としても向いているのではないかと思われますが、極端に熱に弱いのが致命的なのかもしれません。しかし、近代では軍用水筒も、金属製からプラスチックへと移行しつつあるようです。
純粋なプラスチックではなく、アクリロニトリルブタジエンスチレンといったABS樹脂で作られた軍用水筒もあり、また、基本的には実際に使われた軍用を模して造られたものが多いです。
アメリカ軍M1961 ベトナム戦争 ABSエンジニアリングプラスチック軍用水筒
ベトナム戦争時のアメリカ軍で使っていた水筒をモデルにした水筒です。他にもこちらと似た同じようなタイプの水筒があるので、ベトナム戦争時のミリタリーアイテムは人気で定番型なのかもしれません。
使われている素材のプラスチックは、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンの3つの樹脂の特徴を持つABS樹脂で作られており、プラスチックよりも耐熱温度が高く、熱に強い特徴があり、また外部からの衝撃にも強くなっています。
容量:-
ROTHCO(ロスコ) ブッシュクラフト.jp GIスタイル 1QT キャンティーンボトル
こちらもROTHCO(ロスコ)製のミリタリー水筒になりますが、人気の第二次世界大戦時の水筒をモデルとしています。2つボタンのフラップ式カモフラのカバーは、かっこよく、外側にポーチが付いた機能性が高い仕様なのですが、カバーがあるとないでは価格がかなり違い、ボトルのみなら安く購入できます。内部のボトルは腰に下げて歩いた時にぶらつかないように側面がゆるいカーブ型になっています。
容量:1L
おしゃれなミリタリー調のステンレス製
実際に軍用で使われていたわけではなく、ミリタリーテイストをとりえれた水筒になります。保冷保温効力のある真空断熱2重構造のステンレス製が多く、日常使いに適しているものが多いです。
サーモス FJJ-1000WF GR-C
サーモスの直飲み・コップの2WAYボトルFFJ。ケースはミリタリー柄となっていますが、内部のボトルにもしっかりとカモフラ柄がプリントされています。コップと直飲みを選べるのはうれしい点ですが、ワンタッチタイプで大きなボタンで開けやすく、フルオープンする中せんは構造もシンプルで洗いやすくもなっているようです。
ケースの作りもしっかりとしており、底には樹脂製のカバーが付き、直飲みの飲み口は加えて飲めるタイプなので、スポーツシーンでも使いやすそうです。
サーモス製だけに保冷保温効力も期待できるのではないでしょうか。
容量:600ml / 800ml / 1L
STANLEY(スタンレー) クラシックカンティーン
スタンレーのクラシックカンティーンは、2017年に登場したボトルがリニューアルされた水筒になります。着脱できなかったショルダーが取り外しできるようになり、グレードはアップされているようです。
ミリタリー感がありながら、ノスタルジックが漂う素晴らしいデザインの水筒なのですが、こちらは2層構造にはなっておらず、当時のままのステンレス一層構造。なので、真空2重構造の水筒と比べて保冷保温効力はかなり劣ります。
容量:1L
シービージャパン オクタボトル holms
8角形が特徴的なholmsのオクタボトル。マットできれいなカーキ色は、ミリタリー感がありおしゃれ。ショルダーも付属しており、バッグなどにかければ持ち運びも楽になります。8角形は他の水筒には見られない特徴ですが、転がりにくい、持ちやすい、蓋を開けやすいといったメリットがあり、機能的な形状です。デザインと機能性から女性も使いやすい作りになっていると思います。
容量:340ml / 460ml
アヴィレックス サーモボトル
アヴィレックスは1975年に誕生したミリタリーウェアブランドですが、前身となるエアロ・レザー社は第二次世界大戦頃に、フライトジャケットを作ってアメリカ軍部送っていたこともある深い歴史のあるブランドです。
アビレックスと言えばフライトジャケットが有名で、ウェアやキャップなどが多いですが、アイテムとして水筒もリリースされており、デザインはミリタリー風。取っ手やカラビナも付属しており、持ち運びに優れていそうです。
容量:480 ml
シービージャパン 真空断熱ステンレスボトル [抗菌] オーシャンビバレッジボトル SANTECO
シービージャパン・サンテコシリーズのオージャンヴィヴァレッジ水筒になります。オーシャンビバレッジにはプラスチックボトルもありますが、こちらはステンレス製。アウトドア風のデザインの通りに、小さな取っ手が持ちやすく、細口で持ち歩き用として機能性が高いボトルになっています。
真空構造に銅メッキを施し、表面には粉末塗装など以前のヴァージョンよりも機能がアップし、より使いやすいボトルとなっています。
容量:590 ml
まとめ
軍用やミリタリーテイストの水筒を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。軍用水筒に関しては洗いにくさがあったり、保冷保温効力がないために日常生活やオフィスなどで使うのには少し使いにくさがあると思いますが、やはり戦闘といった極限の状態で使うのに適した水筒のように感じました。
ミリタリー関連が好きな方は、軍用水筒を日常生活で使っても使いにくさが勝ってしまう可能性も高いので、ミリタリーテイストの保冷保温機能がある水筒がおすすめです。
以上です。参考にしていただけたらと思います。