アルミ水筒のおすすめや入れてはいけない物など

             
  • 2022.08.31 / 更新:2024.08.13
  • 水筒
アルミ水筒のおすすめや入れてはいけない物など

水筒には様々な金属を使って作られたものがあり、中でも保冷保温力に優れたステンレス製は人気で多くのボトルがありますが、他の金属で作られたものもあり、アルミボトルなど見かけることも多いのではないでしょうか。
アルミにはステンレスにはない良さもあるので、ここではアルミ水筒のメリットとデメリットや、その他注意点として入れてはいけない物、おすすめなどを紹介していきたいと思います。

メリットデメリットなどの特徴

複数のアルミボトル
出典:plusl.co.jp

アルミには多くの特徴があり、ここではアルミ水筒に関わりのある特徴に絞り、メリットとデメリットを見ていきたいと思います。まずメリットには軽量・耐食性が高い・リサイクル性が高いということがあり、デメリットとして耐久性が低い、熱伝導率が高いとなりますが、それぞれ詳しく見ていきたいと思います。

軽量

アルミが使われている代表的な物として、一円玉やアルミホイルがあるように、とても軽い金属であるのは経験上なんとなく分かっていると思われます。それが水筒に素材として使われれば、持ち運びに便利な軽量なボトルになります。
山登りなどでアルミのボトルがよく使われているのは、軽くて負担になりにくいからであり、さらに飲む際の持ち上げの負担になりにくく、軽量であることはさまざまな使いやすいメリットになります。

耐食性が高い

耐食性が高いとは酸化せずに錆びないといった意味になります。

アルミニウムは空気中で表面に酸化アルミニウムの薄い膜を自己生成し、保護します。 そのため、非鉄金属の中でも耐腐食性に優れた金属

引用元:アルミニウムの錆、腐食の基礎知識 | 豊橋&豊川めっき・表面処理|まずはご相談ください|小池テクノ

そもそも鉄は水にぬれると錆ますね、これは水に含まれる鉄分が付着しておこる現象です。水筒も乾ききらない状態で蓋をしてしまうと錆を起してしまいますが、アルミは錆に強いのでボトルは清潔に使いやすくなります
ただ鉄にクロムとニッケルを混合した錆に強い金属と言われるステンレスと比べると錆易いと言えるようです。

リサイクル性が高い

海洋汚染
出典:zakzak.co.jp

アルミはリサイクル性が高く、プラスチックはリサイクル性が難しいと言われています。

プラスチックと呼ばれるものは非常に種類が多く、違う種類のプラスチックを混ぜて再生したものは強度が弱くなるため、リサイクルが難しいといわれます。

引用元:むずかしいプラスチックのリサイクル | NHK for School

リサイクルが難しいためにプラスチックは海に捨てられしまい、深刻な海洋汚染を引き起こしていますが、アルミは熱に溶けやすく溶解しやすいことからリサイクル率が高くなっています。環境のことを考えてマイボトルを使う人が増えている現状で、再利用可能なアルミは最適なように思えます。

良い面ばかりではなくデメリットもあります。

耐久性が弱い

アルミホイル
出典:amazon.co.jp

アルミはアルミホイルを見てもわかるように柔らかく、加工性が高いのですが、耐久性が高くないのが分かります。純正のアルミは強度がないので、合金成分を加えて耐久性を高めている製品もあります。

熱伝導率が高い

熱伝導率が高いというのは熱をよく伝えるといった意味があります。つまり、水筒としてのアルミは外部と内部の温度を伝えやすくしてしまい、外部の温度の影響を受け、内部の温度をアルミを伝って逃がしやすくなる状態を作ってしまうということです。そのため、保温保冷機能を作ることができなくなってしまいます

メリットデメリットを見てきましたが、特に内部の腐りにはより気を付けたいのがアルミ水筒。次は具体的に入れてはいけない飲み物を見ていきたいと思います。

アルミ水筒に入れてはいけない飲み物

水筒に入れてはいけない飲み物を簡単に上げると、酸性の炭酸飲料・スポーツドリンク・野菜ジュース、腐りやすい牛乳などのミルク・プロテイン・果汁ジュース、塩分を含む味噌汁・トマトジュースなどがあります。
関連記事:水筒に入れていい物といけない物一覧

アルミは金属なので、水筒の代表的な素材のステンレスと同じとなりますが、熱伝導率が低いステンレスとは違い、アルミは熱伝導率が高いのでより腐りに気をつけなくてはなりませんね。水筒は口を付ける容器であり雑菌などが繁殖しやすく、夏などは特にボトルの温度が高くなってしまうと飲料は腐りやすくなります。菌の餌になりやすいタンパク質豊富なミルクやプロテイン、果汁ジュース、また、麦茶なども腐りやすいので、アルミボトルを使う時は腐敗には気を付けたいです。

このように、熱伝導率が高く保冷保温機能がない、また耐久性も弱いといったデメリットもあるアルミ水筒ですが、やはり軽量さの魅力で人気もあり、アルミボトルを主力としたメーカーもあります。

有名なアルミボトルメーカー

アルミボトルメーカーはLaken(ラーケン)とSIGG(シグ)が特に有名です。

Laken(ラーケン)

スペイン南部・ムルシアにて1912年に創業し、ボトルメーカーとして100年以上の歴史がある老舗のラーケン。はやくから環境問題に目を向け、リユース・リサイクルが可能なマテリアルを使用し、軽量で頑丈、そして安全はアルミボトル作り続けています。アルミ水筒はクラシックは同社を代表するシリーズですが、トライタンを使ったプラスチック水筒などもリリースされています。
参考:https://www.iwatani-primus.co.jp/products/laken/

ラーケンのアルミボトルクラシック

こちらはラーケンの代表的なボトル「クラシック」。引き抜くことで形状を作る「引き抜き成形」で作られるラーケンのクラシックボトル。この方法で製造されることにより、強度があがり、表面がきれいに加工されます。

狭い口が多いアルミボトルの中で、こちらは33.5mmとやや広口の作りなので、保冷機能がないアルミ製でも氷を入れて冷やすことができます。

ラーケンのフツーラ

ラーケンのアルミ水筒にはクラシックの他にもう1つフツーラシリーズがあります。クラシックと作りは同じですが、大きな違いは飲み口で、フツーラは飲みやすさを考えた細口。持ち運びに便利なカラビナがついたバリエーションもあります。

SIGG(シグ)

当時新素材であったアルミの有用性にいち早く気づき、1908年に金属加工の専門家フェルディナンド・ジグによりスイスのビエンヌという街で創業、アルミ加工製品でスタートします。大きな成果をあげ、1957年にはトラベラーボトルの開発始めると、以来アルミボトルメーカーとして特化させた体制へとなり、多くのアルミボトルをリリース。現在ではSIGGはアルミボトルのパイオニアと言われるまでに成長しています。

シグのアルミトラベラーボトル

シグは人々が環境保護の意識を持つ自然豊かなスイスで生まれ、シグボトルも環境に配慮したボトルを作ることを掲げています。中でもこちらのトラベラーボトルは環境保護専門誌OKO-TEST誌にて高い評価を得たアルミ水筒です。

機能的にトラベラーキャップはスクリュー式で高い密閉性をほこり、ループは指を入れて持ち運びしやすく、固く閉まって開けなくなった場合は梃子の原理で開けることが出来る高い機能性があります。

こちらは取っ手が付いて持ち運びがしやすくなったタイプのシグのアルミボトル。広口になっているために口当たりが良く、また、アルミボトルの弱点でもある短い保冷性能も、広口なので氷を入れやすく長時間冷えた飲料を飲むことができます。

99.5%の高純度の良質アルミプレートに600トンの圧力をかけて成形しているので、継ぎ目がなく、平均肉厚は0.65mmと薄く軽量といったシグらしい特徴を持った水筒となっています。

その他の人気アルミ水筒

ROTHCO(ロスコ) GIスタイル 1QT キャンティーンボトル

ロスコのアルミキャンティーンボトル

軍用水筒と言えば素材にアルミが使われた歴史があり、多くのレトロなミリタリー水筒があります。こちらは60年以上の歴史を持つアメリカの老舗ミリタリーウェアブランドのロスコがリリースする、アメリカ陸軍兵士で使われていた水筒を模して作られたGIスタイルキャンティーン。100パーセントアルミで作られたボディは、レトロ感が溢れアウトドアで使うのもかっこいいように思います。
昔の水筒をモチーフとされていますのでやはり機能性は低く、一般的に使うことはあまりないかもしれませんね。

関連:ミリタリー軍用水筒のおすすめまとめ。アルミ・ステンレス・チタンなど素材別に紹介

キャプテンスタッグのアルミボトル

キャプテンスタッグのアルミボトル

様々な種類の水筒をリリースしているパール金属グループのキャプテンスタッグ、こちらはカラビナ付きのアルミ製。アルミの軽量さがありますし、カラビナはバッグなどにかけることができるので持ち運びに便利、またスクリュー式キャップにループがあるので、指にかけてることができ、持ち運びに優れたタイプのボトルとなっています。

丸辰(Marutatsu) アルミボトル

丸辰(Marutatsu)のおしゃれなアルミボトル。丸辰はノベルティの専門メーカーとして、販促活動に役立つアイテムを取り揃えており、その一つに水筒もあります。確かにノベルティとして水筒やタンブラーは使われやすい製品ではありますが、こちらのアルミボトルはおしゃれであり、特徴的なハンドルがあります。
あまりアルミボトルでは見ないようなデザイン性があり、安さもあり販促のためのボトルとしては優秀なような思います。もちろん一般的に使うボトルとしても販売されています。

アルミ水筒の注意点など

アルミは同じ金属でありながらも、保冷保温力の違いでステンレスとは大分人気に差があり、製品数もかなり少なくなっています。軽量さを活かし、1リットルなどの大きな容量に向いていますが、保冷保温力がない分、むしろ飲みきりサイズや早く飲み切れる小さなサイズが合っている金属かもしれませんね。

また保冷力がない分、しっかりと洗わないと雑菌が内部に広がりやすくなります。口が狭いタイプで洗いにくい製品が多いのですが、重曹やクエン酸などを使って清潔に保ちたいです。以上です。

水筒カテゴリの最新記事